自補は主語の、他補は目的の性状を述べる名詞・形容詞

補語は主語の説明(S=C)か目的語の(O=C)説明をしている、名詞(名詞相当語句)か形容詞(形容詞相当語句)です。

 

1.補語とは

文の中で主語や目的語の説明をする名詞・形容詞のことを補語と呼びます。主語の説明をする名詞・形容詞を「自動詞の補語(主格補語)」と言い、目的語の説明をする名詞・形容詞を「他動詞の補語(目的格補語)」といいます。くり返して言いますが、通常、補語になることができるのは名詞(名詞相当語句)か形容詞 (形容詞相当語句)だけです。名詞相当語句というのは名詞と同じように働く語句のことで、不定詞の名詞用法、動名詞、名詞節などを指し、また形容詞相当語句というのは、分詞がつくる形容詞句や形容詞節などを指します。ちなみに通常、副詞は補語にはなりません。

下の表1は補語になることができる語句を示しています。また表2は表1の1~4に対応する語句を含む例文です。

 

表1 補語になることができる語句

1. 主語の説明をしている名詞 動詞の補語(主格補語)   第2文型
2. 主語の説明をしている形容詞
3. 目的語の説明をしている名詞  他動詞の補語(目的格補語)  第5文型
4. 目的語の説明をしている形容詞

 

表2 主格補語と目的格補語(表1の1~4に対応)

 1.主語の説明をしている名詞 (名詞相当語句)
 He is a doctor. 名詞
 The best thing is to telephone her.  不定詞の名詞用法(名詞句)
 The trouble is that he only thinks of himself.  名詞節
 One of my hobbies is making artificial flowers.   動名詞 (名詞句)
 2.主語の説明をしている形容詞
 His latest novel is interesting.  形容詞
 My daughter is in great health.  前置詞がつくる形容詞句
 3.目的語の説明をしている名詞
 He made his son a doctor.   名詞
We consider him to be honest. 不定詞の名詞用法
4.目的語の説明をしている形容詞
I felt the floor shake. 不定詞の形容詞用法(原形不定詞)
We consider him honest. 形容詞
I saw Mary looking into a show window. 現在分詞の形容詞用法(現在分詞が作る形容詞句)

 

2.補語と動詞の種類の見分け方

1)補語の見分け方

(1)補語として働いていると思われる語句が名詞(相当語句)か形容詞(相当語句)かどうか?
補語=名詞 か 形容詞

(2)自動詞の補語であるとすれば、その語句が主語の説明をしているか(一致するか)、また目的語の補語であるとすれば、その語句が目的語の説明をしているか(一致するか)?
S(主語)=C(補語) か O(目的)=C(補語)

上記の2項目をチェックしてみてください。両方の条件を満たせば、その語句は補語といえます。

 

2)動詞の種類の見分け方

(1)補語があれば不完全、補語がなければ完全

(2)目的語があれば他動詞、目的語がなければ自動詞

 

3.練習問題

以下の例文を使って練習してみましょう。補語を持っているのはどの文でしょうか? またどの語句が補語でしょうか? 自動詞の補語(主格補語)か他動詞の補語(目的格補語)でしょうか? この中には補語を持っていない文も含まれています。きちんと見分けられるでしょうか。まどわされないように注意して下さい。

主語はどれなのか、動詞の種類は何か、目的語があるのかないのか、修飾語句はどのような働きをしているのかなどを丁寧に整理して考えることが大事です。

 

1. She is beautiful.

2. He is a student.

3. I made my son a doctor.

4. I must keep my room clean.

5. This flower smells sweet.

6. He is a highschool student.

7. He goes to school.

8. He got angry.

9. He seems happy.

10. He got hair cut.

11. He looks angry.

12. He made a kite.

13. The father made his son a kite.

14. The father made his son a teacher.

15. I had my hair cut.

解答(下線は補語を示す)

 

1. She is beautiful. 主語 +動詞 +補語(形容詞)
主語(S)=補語(C)、第2文型、動詞の種類は不完全自動詞

2. He is a student. 主語 +動詞 +補語(名詞)
主語(S)=補語(C)、第2文型、動詞の種類は不完全自動詞

3. I made my son a doctor. 主語 +動詞 +目的 +補語(名詞)
目的(O)=補語(C)、第5文型、動詞の種類は不完全他動詞

4. I must keep my room clean. 主語 +動詞 +目的 +補語(形容詞)
目的(O)=補語(C)、第5文型、動詞の種類は不完全他動詞

5. This flower smells sweet. 主語 +動詞 +補語(形容詞)
主語(S)=補語(C)、第2文型、動詞の種類は不完全自動詞

6. He is a highschool student. 主語 +動詞 +補語(名詞)
主語(S)=補語(C)、第2文型、動詞の種類は不完全自動詞

7. He goes to school. 主語+動詞(+副詞句)
補語はない、第1文型、動詞の種類は完全自動詞

8. He got angry. 主語 +動詞 +補語(形容詞)
主語(S)=補語(C)、第2文型、動詞の種類は不完全自動詞

9. He seems happy. 主語 +動詞 +補語(形容詞)
主語(S)=補語(C)、第2文型、動詞の種類は不完全自動詞

10. He got hair cut. 主語 +動詞 +目的
補語はない、第3文型、動詞の種類は完全他動詞

11. He looks angry. 主語 +動詞 +補語(形容詞)
主語(S)=補語(C)、第2文型、動詞の種類は不完全自動詞

12. He made a kite. 主語 +動詞 +目的
補語はない、第3文型、動詞の種類は完全他動詞

13. The father made his son a kite. 主語 +動詞 +目的(直接)+目的(間接)
補語はない、第4文型、動詞の種類は二重目的を持つ他動詞

14. The father made his son a teacher. 主語 +動詞 +目的 +補語(名詞)
目的(O)=補語(C)、第5文型、動詞の種類は不完全他動詞

15. I had my hair cut. 主語 +動詞 +目的 +補語(原形不定詞)
目的(O)=補語(C)、第5文型、動詞の種類は不完全他動詞

 

4.まとめ
  • 補語は形容詞(形容詞相当語句)か名詞(名詞相当語句)で、主語・目的語の性状を表します。
  • 主語の性状を表す名詞・形容詞→自動詞の補語(主格補語)
  • 目的語の性状を表す名詞・形容詞→他動詞の補語(目的格補語)
  • 目的語があるかないかで他動詞か自動詞かが決まります。
  • 補語を持つ動詞は不完全動詞といいます。自動詞が補語を持っていれば、その動詞は不完全自動詞、他動詞が補語を持っていれば、その動詞は不完全他動詞といいます。
  • 補語をとる主な動詞は be/seem/look/feel/remain/sounds/smell などです。