普通の助動詞の後は必ず動詞の原形

一般的に助動詞(法助動詞)といわれるcan、must、may、will、shall、ought to、used to、 dare、need などの後には必ず動詞の原形が置かれます。

 

1. 助動詞とは?

助動詞は動詞の一種で、本動詞だけでは表すことのできない可能・必然・義務などの意味を表します。また本動詞と結びついて時制・法・態・疑問・否定などを表すものをいいます。

英文をできるだけ分かりやすく、しかも正しく理解するためには、あまり専門用語を多く使わずに説明したいところです。少し乱暴ですが、助動詞を大まかに分類してみましょう。

1. 普通の助動詞:can、will、would、should、needなど

2. 助動詞句(2語以上で出来ている助動詞):ought to、used to、have toなど

3. 特殊な助動詞:be going to、be about to、be toなど

英文法があまり得意ではない人にとっては、wouldやcouldは特に難しく感じるかもしれません。 would はよく仮定法で使われます。単にwillの過去形としての過去未来での用法よりは、むしろ仮定法で使われる機会のほうが多いでしょう。

例えば “I would go there.” と言った場合、”そこ” には行ったことになるのか、ならないのかを考えてみましょう。もちろん文脈による場合もよりますが、一般にこの文は仮定法ととらえ「行かなかった」と理解します。正確には「行きたかった、行くはずだった、行くべきだった」が、しかし結果としては「行かなかった」という意味なのです。

よく日本語でも耳にしますが、「言ってくれたら、行ったのに・・・」 といったときの 「行ったのに・・・」 にあたる語句だと考えると分りやすいかもしれません。つまり ” I would go there, if ・・・” で “if 以下が省略されているのです。

簡単に助動詞を説明しましたが、以下にもう少し詳しく説明します。やや堅い表現もあるので、難しいと感じたら無理して読む必要はありません。興味があればトライしてみて下さい。

 

2. 助動詞の種類と語形変化

助動詞には、動詞に「可能」、「必然」、「義務」などの意味を添える法助動詞 (can、must、may、will、shall、ought to、used to、 dare、need) と、それ自体は特に意味を持たずに、時制・態・疑問や否定などの文法上の形を作る働きをするもの (have、be、do) とがあります。

 

1)法助動詞

法の助動詞は、確信の度合い(may、mightなど)や意志(will)・能力(can)・義務(must)などを表すものです。語形変化には以下に示すように分詞がないなどの特徴があります。

 

(1)人称・数によって語形が変化しない

3人称単数現在で (e)s がつきません。

I can swim.

He can swim.

We can swim.

They can swim.

 

(2) 活用が不完全

助動詞には原形・不定詞・分詞がない。 must、 ought to には過去形がなく、 used to には現在形がありません。参考のため以下に法助動詞の語形変化を表に示しますが、必ずしもこれを覚える必要はありません。

 

 

法助動詞の語形変化

原形 現在形 過去形 過去分詞 現在分詞
can could
must
may might
will would
shall should
ought to
used to
(dare) dare dared
(need) need

 

2)have、be、do

(1)have

動詞の過去分詞と結びついて完了形を作ります。原形・現在形・過去形・過去分詞のほか、不定詞・現在分詞・動名詞の形もあります。

Prices have been stable recently.
(最近は物価が安定している)

 

(2)be

動詞の現在分詞と結びついて進行形を作り、また動詞の過去分詞と結びついて受動態を作ります。 have と同じように、すべての形があります。

It’s getting more spring-like day by day.
(日に日に春らしくなってきた)

 

(3)do

疑問文・否定文を作り、また文を強調する働きをします。 have、be と異なり、動詞の原形不定詞とともに用いられます。原形・現在形・過去形だけがあり、過去分詞・現在分詞はありません。

I don’t know what you think.
(君の考えていることがわからない)

Where did your brother go to high school?
(兄さんはどこの高校に行きましたか)

He did think so.
(彼は本気でそう思ったんだ)〔強調〕

 

 

活用一覧

  原形 現在形 過去形 過去分詞 現在分詞
(1) have have has had having
(2) be am/are/is was/were been being
(3) do do/does did

* done、doing は一般動詞としてのdoの活用