名・代の6つの位置は主語に自補・他目・前目・他補に形目

英語の名詞・代名詞・名詞相当語句のもっている6つの機能は主語・自動詞の補語・他動詞の補語・前置詞の目的語・他動詞の補語・形容詞の目的語になることができることです。英文法の基礎を身につけるために、この6つの機能をきちんと理解しましょう。

 

1. 動詞の主語になる

My sister is a nurse.
私の姉(妹)は看護師です。

 

2. 自動詞補語になる

I am a student.
私は学生です。

 

3. 他動詞の目的語になる

I have a book.
私は本を持っています。

 

4. 前置詞の目的語になる 

I go to school.
私は学校に行きます。

 

5. 他動詞補語になる

I made my son a doctor.
私は息子を医者にしました。

 

6. 形容詞の目的語になる

She looks like her mother.
彼女は母親に似ています。

 

英文法における名詞の役割

1. 動詞の主語になる

主語は動詞・助動詞の前におかれ、疑問文では助動詞、be動詞の後におかれます。また通常、命令文の場合には、その主語であるyouは示されません。

 

2. 自動詞の補語になる

これは主格補語と呼ばれるもので、主語の状態・説明をしている語です。この自動詞の補語になれるのは名詞(名詞相当語句)と形容詞(形容詞相当語句)で、副詞は補語なることはできません。主語=補語(S=C)の関係が成り立っています。

 

3. 他動詞の目的語になる

通常、他動詞の直後におかれ他動詞の目的語となります。二重目的を持つ他動詞では一般に動詞の直後に置かれる間接目的語は人や生物を表す名詞で、その次におかれる直接目的語は物や事柄を表す名詞がきます。

例:I bought my son a car.  son=間接目的語 car=直接目的語

 

4. 前置詞の目的語になる

前置詞の直後に置かれる名詞を前置詞の目的語といいます。前置詞は名詞と一緒になって、形容詞句か副詞句を作ります。これは下に示すように、文に挿入される場所で働きが変わります。

The birds on the tree are singing.
木の上鳥たちがさえずっています。
(on the tree は形容詞句)

The birds are singing on the tree.
鳥たちは木の上さえずっています。
(on the tree は副詞句)

5. 他動詞の補語になる

他動詞の補語になることができるのは名詞と形容詞だけです(自動詞の補語と同様)。他動詞の補語を目的格補語といい、目的語と補語の間にはO=Cという関係が成り立っています。補語(C)が目的語(O)の状態を説明しています。

I made my son a doctor.
son(o)=  doctor(c)つまりMy son is a doctor という関係となっています。

 

6. 形容詞の目的語

形容詞のlike、unlike、near、next、opposite、worthなどが後に名詞(相当語)を伴うことから、一部の形容詞は目的語をとるといわれています。しかし現在はこれらを前置詞として扱う傾向にあります。

 

英語の名詞・代名詞にはこれらの6つの役割がありますが、現在では形容詞の目的語以外の5つの役割を覚えておけば十分です。英文法攻略のためには普段から英語の文章を見た時には、そこにある名詞は名詞の6つの役割うち、どれにあたるのかを気にかける習慣を身につけて下さい。
 

練習

次の例文ははイソップ物語からの引用です。文の中に名詞がいくつあるでしょうか。またこの文章で使われている単語の品詞名は「名詞・動詞・形容詞・副詞・等位接続詞・前置詞・関係代名詞・不定詞」です。どの語がどの品詞名にあてはまるかも考えてみましょう。

※ ” a “と”the” は一般に「冠詞・定冠詞」 と言いますが、” a ” と “the” が名詞を修飾するという働きから、これらを形容詞相当語句と考えます。名前そのものよりも働きを見極めることが大事です。

The moon once asked her mother to make her a little cloak that would fit her well. “How,” replied she, “can I make you a cloak to fit you, who are now a new moon, and then a full moon, and then again neither one nor the other?”

古谷専三著 「英語のやさしい入門の本」より引用

名詞についてよく理解できましたか。英語の基礎は「わかりやすい英文法 15のルール」でしっかり学習しましょう。