過去分詞は受動態・完了形・形容詞・分詞構文の4つの働き

過去分詞はbe+過去分詞で受動態、have+過去分詞で完了形を表します。また動詞の性質をもちながら形容詞・副詞としても働き、副詞で働くときを特に分詞構文と呼びます。動詞の性質をもっているので、目的語や補語、副詞などとともに句を作ります。英文法の基礎を身につけるために、ここでは過去分詞には4つの働きがあることをしっかりと理解して下さい。

 

1. 受動態

be+過去分詞(他動詞の過去分詞)で 「~される」 という受け身を表し、主に堅い書き言葉に多く、会話では頻繁には用いられません。時制はbe動詞の変化で表します。

The President is elected by the citizens in the U.S.
アメリカでは大統領は市民によって選ばれる。

Water is polluted by us.
水は私達により汚染された。

 

2. 完了形

1)現在完了  have+過去分詞

ある動作や出来事の過去と現在と結びつけて述べる場合に使われ、完了(~し終えた)・結果(~になった)・経験(~したことがある)・継続(ずっと~している)などを表します。

完了

I’ve just finished doing dishes.
いまお皿を洗い終えた。

結果

The bread has gone moldy.
パンにはカビが生えてしまった。

経験

I have been to Brusel once before.
前に一度ブリュッセルに行ったことがある。

継続

I have been learning English for years.
私は数年間英語を勉強している。

 

2)過去完了 had+過去分詞

過去のある時点までの完了(~し終わっていた)・結果(~になってしまっていた)・経験(~したことがあった)・継続(ずっと~していた)および過去のある時点より前の動作・出来事(大過去)を表します。

完了

The plane had already taken off before they got to the airport.
彼らが空港に着く前に、飛行機はもう離陸してしまっていた。

結果

We all felt comfortable because the living room had been cleaned.
居間がきれいになったいたので、私たちは気分がよかった。

経験

She had had several operation for cancer before she was 40years old.
彼女は40歳になる前に癌の手術を数回受けていた。

継続

He had been a full professor of English at Brown Universety for 5 years before he passed away.
彼は死ぬまで、5年間ブラウン大学の英語科教授をしていた。

 

大過去

I lost the ring I had bought the day before yesterday.
おととい買った(買っていた)指輪をなくしてしまった。

 

時制の一致による過去完了

I thought that he had flown to New York.
私は彼がニューヨークへ行ってしまったと思っていた。

 

3. 形容詞用法

過去分詞の形容詞用法には単体の形容詞と同様に5つの働きがあります。限定用法として修飾する名詞の前に置かれる「前位」と後に置かれる「後位」があります。また叙述用法として補語になります。また他動詞としては受動の意味、自動詞としては完了の意味をもちます。基本的には形容詞の働きと同様なので、形容詞の項を参照して下さい。

1)前位

The garden was covered with fallen leaves.
庭は落ち葉で覆われていた。
前位の形容詞:fallen単独で前からleavesを修飾
自動詞として完了の意味を持つ→leaves that had fallen…(散ってしまった葉)

2)後位

The language spoken in Peru is Spanish.
ペルーで話される言語はスペイン語です。
後位の形容詞:in Peruとともに形容詞句を成しlanguageを修飾
他動詞として受動の意味を持つ→The language which is spoken in Peru…(ペルーで話される言語)

3)自動詞の補語

The door remained locked.
ドアは鍵が閉められたままだった。
自動詞の補語(主格補語):S=Cの関係

4)他動詞の補語

I had my watch repaired.
時計を修理してもらった。
目的格補語:O=Cの関係

5)名詞用法

The wounded in the accident was lying around there.
事故のけが人達はその辺りに横たわっていた。
名詞用法:the+形容詞

 

4. 副詞用法(分詞構文)

過去分詞の副詞的用法を分詞構文といい、過去分詞の前にbeingが省略されていると考えます。分詞構文は理由・条件・譲歩・付帯状況を表し、主文を修飾します。また動詞の性質を残しているので、意味上の主語および動詞の種類によっては補語・目的語・副詞相当語と一緒になり句を作ります。また分詞構文に意味上の主語と接続詞を補えば、副詞節と交換できることから分詞構文は副詞節と考えられます。

1)受動態の分詞構文

(Being) Educated in Europe, he was versed in all the arts of the West.
彼はヨーロッパで教育を受けたので、あらゆる西洋芸術に精通していた。

過去分詞についてよく理解できましたか。英語の基礎は「わかりやすい英文法 15のルール」でしっかり学習しましょう。