関係副詞は形容詞節を導くが位置はなく、主に限定の働き

関係副詞は先行詞を持っていて、形容詞節を導きますが、節の中での位置はありません。また主に先行詞である名詞を修飾する限定用法として用いられます。

 

1.関係副詞(when、where、why)

関係副詞は、接続詞と副詞の2つの機能をもったものです。関係副詞は関係代名詞と異なり、導く節の中で関係副詞自身には位置がありません。位置とは主語・目的語・補語としての役割のことをいいますが、節の中でそれらの役割をしていないということになります。しかし名前からも分かるように節の中で副詞として働いており、また他の関係詞節と同様、通常は形容詞節として先行詞である名詞を限定修飾します。極端にいってしまえば、後から名詞にかかる形容詞と同じようなものです。関係副詞は先行詞のある場合と、ない場合があります。

 

1)先行詞がある場合

先行詞は通常、the time when (時を表す語)/the place where(場所を表す語)/ the reason why(理由を表す語) と考えます。

Tuesday is the day when I am busiest.
火曜日は私が最も忙しい日です。

This is the factory where may brother works.
ここが兄が働いている工場です。

The reason why he has lost his job is not clear.
彼が失業した理由は明らかではない。

 

2)先行詞がない場合

the day を先行詞としてwhenの前に補って考える。

I’ll never forget when I first met you.
私は初めて君に会った時を忘れないだろう。
the place を先行詞としてwhenの前に補って考える。

I’ll never forget where I first met you.
私は初めて君に会った場所を忘れないだろう。

 

2.関係副詞の働く要件

関係副詞が働く場合には、原則として次の3つの要件が成立しています。

1)先行詞を伴っています。(ない場合は補って考えます。)

2)形容詞文節をつくって、先行詞を形容しています。

3)節の中で、副詞としての働きをしています。

次の3つの文章を見比べて見ましょう。

1. The time will soon come when people make a trip to the moon.

2. Tuesday is the day when I am busiest.

3. I used to wet my pants when I was a kid.

 

これらの3つは全てwhenが使われています。これらを上に示した3つの関係副詞の要件に照らして考えてみて下さい。まず先行詞とそれを形容する節を検証してみましょう。先行詞とは通常名詞で、関係詞節に形容されている語をいいます。

1の文の先行詞はthe timeです。when ~peopleまでの全体が形容詞節として「人が月に旅ができるような時代」と 時代(the time)を修飾しています。先行詞と関係詞節が離れている理由は、主語(主部)が長くなるからです。つまり主語と動詞を近づけるために、関係詞節が後ろににおかれているのです。

2の文の先行詞はwhenの直前にあるthe dayです。when ~busiestまでの全体が形容詞節として「私が最も忙しい日」と日(the day)を形容しています。

3の文はどうでしょうか。「私が子供だったころの~」というように「~」に当てはまる名詞を形容しているでしょうか。形容する名詞が見当たりませんね。この文の主文のうち名詞はpantsだけですが、これを形容しているかどうかは文脈からも明らかです。つまりここのwhenは関係副詞ではありません。まずは、文と文を結びつけていることから接続詞であるだろうということは予想がつきます。次に働きを考えてみましょう。この節は時を表す副詞節をつくっています。主に名詞節と副詞節をつくる接続詞は従属接続詞ですから、ここのwhenは従属接続詞となります。

 

1. The time will soon come when people make a trip to the moon.

whenは関係副詞でwhenのつくっている形容詞節が先行詞the timeを限定しています。

先行詞が主語の場合に関係詞のつくる節をそのまま続けると主語が重くなるので、外に置かれます。あえて書いてみると以下のようになります。

The time when people make a trip to the moon will soon come.

when~moonまでが主語を修飾しているので、主部全体が述部より大きくなってしまいます。結果として主語のtimeと動詞のcomeが離れてしまいますので、これを避けるために例題のように形容詞節と先行詞を離します。

 

2. Tuesday is the day when I am busiest.

whenは関係副詞でwhenのつくっている形容詞節が先行詞the dayを限定しています。

 

3. I used to wet my pants when I was a kid.

このwhenは接続詞で「時を表す」副詞節をつくっています。関係副詞とはっきり違うことは、形容詞節ではないということ。つまり修飾する(限定する)名詞である先行詞がないことになります。名詞節と副詞節をつくる接続詞は従属接続詞です。


 

 

関係詞と接続詞(関係詞は接続詞の一種)と導く節の関係

 関係詞と接続詞 先行詞 導く節(つくる節)
 関係代名詞  あり  形容詞節
 関係形容詞  あり  形容詞節
 関係副詞  あり(省略されている場合もある)  形容詞節
 従属接続詞  なし  名詞節か副詞節