最近では全国各地の大学で通信教育課程が設置され、開設されている学部・学科も多岐にわたっています。通信教育課程は文科省によって認可されている正規の大学教育ですから卒業後は通学過程と同様に学士の学位を取得することができます。

通信教育の優れた面は,学びたい人が仕事と学習を両立させながら,生涯を通じて学べるところです。入学に際しては試験を課されることもなく,書類選考のみで入学を許可されることにも表れています。地理的な理由で大学に通学できない人や,さまざまな理由で大学進学を断念せざるを得ない人にとっても,進学の可能性を与えてくれる画期的なシステムといえます。

大学あるいは学科によっては第二外国語の履修が不要であったり,卒業論文作成を必要としない場合もあります。卒業にこぎつけるためには、学校の知名度などに左右されることのないよう,スクーリングの開講地,頻度などあらゆる側面から検討することをお勧めいたします。

スクーリング、レポートをこなすことはそれなりに大変ですが、無駄のない学習で取りこぼしのないようなスクーリング計画で4年で卒業することは難しいことではありません。入学してからしばらくこれらのシステムになれるのに時間を費やすと余裕がなくなりますから、必ず事前に計画を立てておくことが重要です。

最近では大学院に通信課程を設置するところも増えてきました。英米文学,英語学など文系だけでなく,理系の専攻科までとその範囲は広がってきました。早くから英米文学・英語学・英語教育の研究科を設置したところでは,日本大学総合社会情報研究科文化情報専攻(以下日本大学),佛教大学大学院文学研究科英米文学専攻(以下佛教大学),名古屋学院大学外国語学研究科英語学専攻(以下名古屋学院)などを挙げることができます。

日本大学では修士課程(博士前期)と博士課程(博士後期),佛教大学と名古屋学院では修士課程が設置されています。それぞれ研究科名が異なるので取得学位名は変わってきますが,いずれの大学でも取得可能な免許は中・高英語科専修免許となっています。佛教大学では英米文学(詩・劇を含)・英語学・英語教育の主要3分野,名古屋学院大学はでは英語学を中心に英語教育,英米文学など,また日本大学では英米文学,英語教育の研究が中心にとなっているようです。

佛教大学では修士論文は英語で執筆することになっていますが,名古屋学院のように日本語,英語のどちらで執筆してもよいところもあります。志願する前にこのようなこともあらかじめ調べておくとよいでしょう。

通信制大学院は通信制大学と異なり入学に際して選考試験が課されます。たいていの場合は入学志願時に研究計画書を提出し,続いて専門試験を受けることになっているようです。また大学卒業後一定の期間が経過している場合に英語の試験を免除している大学院もあります。または試験に辞書の持ち込みが可能となっていることもあります。

いずれにしても一次選考で専門試験,第二次選考で面接試験というのが一般的でしょう。専門試験では英語の能力(英作文など)や英語学あるいは英米文学についての知識が問われ,専門試験の合格者のみが面接試験を受けることになります。合否は専門試験成績と面接試験評価を総合して判定されます。要件が変更になることもありますので,必ず公式ホームページなどで確認して下さい。