ボストン & サンフランシスコ旅行記

 

I. 旅行計画

1. ニューヨーク旅行で味をしめて

2004年5月1日から8泊10日の予定でまたもや旅行に行ってきた。2003年の秋にニューヨークに行ったのがやみつきになり「どっかまた行きて~な」ってなったのがことのはじまり。今年のゴールデンウィークはなかなかいい具合に休みがつながってたし、オレは毎年5月になると何かやる気がなくなって、憂鬱になっちゃう。それを避けるためにも旅行に行こうと思ったんだ。

いままでゴールデンウィークになんて旅行したことはただの一回もない。だって毎年テレビとかですごい状況をみせられているから、この時期に旅行なんて考えもしなかった。でも行くと決めてからは行動を起こすのは早い。どこに行こうか考えたあげく、やっぱり「車がなくても観光できるところ」に行くことにした。

ヨーロッパでもアメリカでもよかったが、1月にチケットをオンラインで買えるのはアメリカしかなかった。アメリカで車が無くても観光に困らないところっていうのはそれほど多くはない。まず頭に浮かんだのはボストンとサンフランシスコだった。ボストンは前に一度行ったことがあるけど、まわってないところも結構あったからもう一回行ってもいいと思った。

またサンフランシスコは初めてだったからぜひ行ってみたかった。こうして一度に東海岸と西海岸の2カ所を楽しむことに決めた。そしてまたいつもの友達2人を誘った。

 

2. チケットでできるだけたくさんマイル獲得しなきゃ!

旅程が決まったら、次はチケット。前のニューヨーク行では旅行会社で格安チケットをとった。でも前回の旅行からすっかり「マイラー」になってしまったオレは、ノースウエストのホームページで直接オンライン購入をすれば1,000マイルもらえるのを知り、早速予約することにした。

その晩にパソコンで成田―ボストン―サンフランシスコ―成田で料金を調べたら、デトロイト経由の便が95100円だった。翌日オンライン購入の前にノースウエストに電話で確認することがあったんで、希望のフライトを伝えると、もう95100円の席は3人分は空いていないっていうんだ。

料金が高い設定の席ならあるらしい・・・。ところが数十分ほど余計に時間がかかってしまうが、ミネアポリス経由ならあるってことが分ったんで、結局それで行くことにした。もちろん電話でそのまま予約すれば楽だけど、「マイル」が欲しいオレとしては、どうしてもオンライン購入する必要があった。

初めてのオンライン購入で1,000マイルもらえる。それをワールドパークス提携のクレジットカードで購入する。そうすると200円につき1マイルなんで、約500マイルもらえるってわけ。オレがそのとき使ったカードっていうのはJCBのノースウエスト航空提携カードだ。テイクオフカードっていう一番年会費の安いカードで、年間1,500円。年会費が安い代わりに一般の提携カードにくらべ、マイルの換算率がよくないんだ。

一般カードだと100円で1マイルもらえるが年会費は10,000円程度はかかる。オレの買ったチケットは、行きは成田―ミネアポリス/セントポール経由―ボストン、次にボストン―デトロイト経由―サンフランシスコ、そして帰りはサンフランシスコ―成田ということになった。日本からボストンへの直行便はいまのところどこの航空会社のフライトもない。

どこかを必ず経由しなきゃいけないが、いろんなところで乗り換えるのもおもしろいし、まあいいや~って感じだった。結局チケットを買ったのは1月22日だったんだけど、それから実際に旅立つ5月まではあと3カ月以上もあったんだ。長いようで短かかったけど・・・。

II. 旅行のはじまり!

1. 成田へ

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成田エクスプレスの中

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W20便(B747-400)

1月にチケットをとって「5月までけっこう長いな~」って思ってたら、あっというまにゴールデンウィークがやってきた。旅行の初日は5月1日土曜日。会社はカレンダーどおりに休みなんで、5月1日から5日までは問題はない。これにプラスして6(木)、7日(金)の2日間休みを取ることができたから、続く土日も入れるとトータルで9日間休める。

成田発は3時15分だが、なんせゴールデンウィークだし、いつもテレビで見てるようにめちゃめちゃ混んでるとふんでいた。そこでオレたちは朝早めに成田に行くことにした。荷物はもちろんバックパック1つ。中はパンツ3枚とTシャツ類を数枚、それから電子辞書、MDプレーヤーと本だ。今回は贅沢をして池袋から直接成田エクスプレスでいくことにした。しかしこの成田エクスプレスは超高い。高すぎる。京成なら日暮里から1000円程度でいけるのに3000円もふんだくられた。ま、それなりに快適ではあったけどね。

成田に着くとさっさとチェックインを済ましたほうがいいだろうと、ノースのカウンターへ行った。ガラガラだった。誰一人も並んでない。こんなに早く来ることはなかったんだが、オレたちはどうしても「セルフチェックイン」がしたかったんだ。前回のニューヨーク旅行んときは家で、オンラインチェックインをしていたから、空港では荷物のチェックを受けるだけだった。今回はなんでそうしなかったかというと、ノースが「セルフチェックインで1000マイルのボーナス」というキャンペーンをやってたからなんだ。

セルフチェックインが済むと展望台で飛行機を眺めたり、スタバでお茶飲んだりして時間をつぶした。いよいよ搭乗だ。ミネアポリス/セントポール行きNW20便の登場口へ向かった。今回の飛行機もボーイング747-400、いわゆるジャンボだ。ジャンボは確かにでかい飛行機だが、エコノミーの座席はせまい!こんなんで何時間も座ってられるかと思うけど意外に平気なんだな。寝てればすぐ時間経つし・・・。

 

2. 日本脱出

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NW726便(エアバスA320) ボストン行に搭乗

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ミネアポリス/セントポール国際空港の案内は日本語

ミネアポリスってのはミネソタ州南東部のミシシッピ川に接している都市だ。対岸のセントポールとともにツインシティって呼ばれてるらしい。到着したのは現地時間で昼の12時くらいだったろうか。ここで入国審査を受けなければならない。

意外に空いているんですぐに順番が来たが、入国審査っていうのは何度受けてもなんか緊張する。何も悪いことしてなくても、警察官の前で緊張するのと似ている。不安な気持ちはよそにあっけなく審査は終わった。もちろん友達も問題はなかった。

いよいよ到着ロビーへと出て行ったのだが、そこには出迎えのアメリカ人家族らしき人らがいた。彼らはオレらを見ると「あ~、中国人だ。」と英語で言っていた。アメリカ人には日本人と中国人は見分けはつかないのだ。ま、しょうがないか。

ところでミネアポリスにはでっかいショッピングモールがあることで有名。時間があればちょっと足をのばしてみてもいいかなとも思ったが、距離的にタクシーで行かなきゃならないらしい。そんなことで金を使うのももったいないし、とりあえず国内線への乗り継ぎの手続きをすることにしたよ。出発までは2時間以上あったので、空港内の店でも見ることにした。しかし日本の成田や羽田と違ってここの空港はさびしい。たいしてにぎわっている様子もない。

しょうがないので、手荷物検査を受けて出発ゲートの中に入っていようということになった。逆に中は結構にぎわっていて、ここなら時間がつぶせそうだった。とりあえずフードコートに行って、軽く何か食おうということになった。それからは適当にぶらぶらして時間をつぶし、ボストン行きNW726便の登場口へ向かった。

出発は2:42PMだが、今度の飛行機はジャンボとはうって変わって超小さい。エアバス A320っていう150人乗り程度の飛行機だ。ちっちぇえ飛行機だが中は意外と快適だったんで、ボストンまでの4時間弱のフライトもそう苦にはならなかった。

III. ボストン

1. ローガン空港到着

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ローガン国際空港

ハンチントン通りのUNO

ハンチントン通りのUNO

ボストンに着いたのは7:00PMくらいだったろうか、まだ明るかった。日本を出て20時間近く経っている。とりあえず無料シャトルバスで駅に行って、地下鉄に乗り換えることにした。オレたちはいつもこの「無料」がつくものをよく利用する。

たまにはタクシーで行くのもいいんだろうけどやっぱタダがいいもんね。ところで、ローガン空港から駅まではシャトルバスで数分だ。すごく近い。そこから地下鉄でボストンの市街へ行くんだが、これもすごく近いんだ。ニューヨークだとJFKからペンステーションに着くまでは数十分かかるけど。

オレらのホテルはボストンシンフォニーホールのすぐ近くにあるThe Midtown Hotel 。ちょうどクリスチャンサイエンスセンターの向かい側にあった。ちょっと照明は暗いが、なかなか快適なホテルだった。とりあえず周辺をぶらぶらして、以前ボストンに来た時にも利用した近くのUNO Chicago Grillでピッツァやクラムチャウダーを食った。その日はくたくたに疲れてたから、食った後はホテルに帰ってすぐに寝ちゃったよ。

 

2. 1日目はホエールウォッチングへ

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クインシーマーケット前でのパフォーマンス

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ボストンコモンはアメリカ最古の公園

翌日は早めに目が覚めた。ボストンの町を散策しようと朝早くからホテルを出た。すぐ近くのシンフォニー駅に行ったが、ここは無人駅で、何かちょっとぶっそうな雰囲気もあるんだ。ボストンの地下鉄は切符ではなくトークンを買って乗る。

オレらは自動販売機でトークンを買ったんだが、友達の一人は金だけ吸い取られて肝心のトークンは出てこない。アメリカって進んでいるようで、機械類はなんかボロいんだよなぁ。実はここシンフォニー駅は改札が解放されているからトークンなしでも電車に乗れる。中で払えばいいんだ。でも適当に真ん中辺りから乗っちゃったんで、お金払うタイミングを逃した。友達は結果的にキセルになっちゃったよ。

目指す駅はアクアリウム。ここでホエールウォッチングのチケットを買う。でも、午前の便はちょうど出たばかり・・・。午後の便まではけっこう時間があるので、クインシーマーケットに行った。ここでロブスターサラダロールとクラムチャウダ-を食ってファニュエルホールからボストンコモンとフリーダムトレイルを歩いた。

ボストンはこじんまりした町だから、ほんの少し歩くだけで次々と名所を見て回ることができるのがいい。そろそろ時間がきたから水族館の方に戻って船に乗った。空はちょっと曇っていて雨が降りそうだった。どうやら午前の便はクジラに出会うことなく帰ってきたらしい。クジラを見れないのに金は戻ってこないってのはちょっと悲しいよ。でもチケット買う時に、誓約書らしきものにサインをさせられるんだな。だから金返せとは言えないんだ。

クジラの尻尾

クジラの尻尾

オレらもクジラ見れなかったらどうしようかなぁ・・・と考えつつ船に揺られていたらだんだんゲロが出そうになってきた。船酔いだ。「午前のクルーズではいつものところににはクジラはいなかった。だから今度は違うポイントに行ってみるがクジラを見れる保証はない。」ってアナウンスがあって、船はどんどん沖に向かっていった。大体1時間半くらい走ったかな・・・すると、かもめが群がっているのが見えた。「あ、クジラだ!」と誰かが叫んだ。超、感動だったよ。オレらの隣に陣取っているアメリカ人の女の子は感激のあまり涙を流していた。ほんとクジラってのはでかいや!そのクジラの周りをイルカがすいすい泳いで、時たまジャンプしたりするのがめちゃめちゃカワイイ。しかしクジラをみている間、強い風は吹くわ、雨は降るわで結構寒かった。それで結構疲れてしまったオレは帰りはほとんど寝てたな。港に着いたオレらはコップスヒル墓地とその周辺を散策して、その日はもうホテルに戻ることにした。ホテルに戻る途中でウェンディーズでハンバーガー、CVS Pharmacyでスタバのコーヒー、ジュースそれから牛乳を買って帰り部屋で食ったけど結構うまかった。

 

3. 2日目はケンブリッジ散策

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トリニティ教会

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364.4Smoots+1Ear

ボストン2日目の朝だ。この日はホテルの前にあるクリスチャンサイエンスセンターからトリニティ教会脇を通って、Newbury St. に向かった。これは東京で言うと表参道みたいなところだ。何かおしゃれな店が多いよ。ブランドものにはほとんど興味がないから、ただ素通りするだけだけど、とりあえず見とこうってことになったんだ。

次はハーバード橋に向かった。橋に書かれている”smoot君の落書き”を見るためだ。数十年前に学生達が仲間内で一番背の低かったスムート君の身長を1 smootという単位としてハーバード橋の距離を測ったらしい。10 smootごとに印がついているという。オレらはボストン側のしか見てないが、ケンブリッジ側にも橋の長さが”364.4Smoots+1Ear”と書かれているらしい。スムート君364.4人分と彼の耳1個の距離ってことだ。当然英語だから1 smoot、 2smootsと複数になっていくのがおもしろい。ちなみに1 smootってのは66インチ(約165㎝)だそうだ。アメリカ人てのはおもしろいことを考えつくな・・・。

その落書きを見てあとはのんびりとチャールズ川沿いを散歩した。前に来た時もここを歩いたが、そのときにあった壁の落書きはもうなかった。なんとなく跡は残っていたけどね。そのまま川沿いに歩きCharles Sta. からHarvard Sta. へレッドラインで移動した。

ハーバード大学構内

ハーバード大学構内

ハーヴァードも2度目だが、前に来た時には大学内に入ることはなかった。今回は大学構内を歩き回り写真を撮ったよ。昼飯はBOSTON CHOWDAでクラムチャウダーとサンドウィッチを買って簡単にすませた。ファーストフードはチップの必要がないから気楽でいい。

オレたちはまたDowntown Crossing Sta. に戻って、今度はKinko’sに行った。ここでデジカメからCD-Rに画像を焼き、メールチェックをして、それからブランド品を安く売っているFILENE’S BASEMENTに行ったんだ。結構いいものが置いてあるんだけど、なんせアメリカ人はでかい人が多いから服もでかいサイズばかりなんだ。

小さめなのもあることはあるが少ない。アジア系のアメリカ人はどこで服を買うんだろう。オレらはここで適当に買い物して、また名所めぐりに行くことにした。ビーコンヒル、エーコン通りと古い町並みを通り抜け、パブリックガーデンを散策した。結構疲れてしまったんで、一旦ホテルに戻って休むことにした。

ラーメン屋のメニュー

ラーメン屋のメニュー

もう夕方になってた。 もういい加減日本食が食いたい!オレはラーメンでも食いに行こうと提案した。ボストンには「麺亭」というラーメン屋がある。みんな賛成してくれたんで、そのラーメン屋に行くことになった。オレの食ったのはチャーハンセット、友達はなんか変などんぶりみたいなやつと冷やし中華を食ってた。ちょっと厳しくいえば、ラーメンとチャーハンは日本の普通~普通以下の店の味と同じくらい。どんぶりは八角臭くてオレには合わなかった。ラーメン屋だってチップを払わなきゃいけないんだけど、日本人はチップになれてないと思ったのか、店員が伝票を持ってきたときに「チップも加算しています。」と言っていた。店員は日本人だから、そのへんのところを気遣っているんだろう。晩飯のあとはプルデンシャルセンターの本屋に行って”The Catcher in the Rye” を買おうと思ったんだけどやめた。ボストンはこの本の出版元であるLittle Brown and Companyがあるし、その地でこの本を買えば記念になるかと思ったんだけど、別に日本でも買えるし、ペーパーバックなら既に2冊も持っているから必要ないと思ったんだ。同じ本をいくつも持っていてもしょうがないからね・・・。そのあとはボストンシンフォニーホールの裏手にあるスーパーマーケットでフルーツを買って、ホテルに戻ってゆっくりと休んだんだ。

IV. サンフランシスコへ

1. デトロイトで乗り換え

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NW385便(B755)デトロイト行

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デトロイト国際空港のトラム

5月4日はとうとうボストンを発つ日だ。ローガン国際空港を12:05分に出発しデトロイト経由で約8時間半かけてサンフランシスコへ向かう。ちょっと早めに空港へ向かって、空港でゆっくりしようということになった。空港ではAu Bon Pain で朝飯。日本でいえばちょっとドトールのようなイメージのロゴで、町中のあちこちで目にする。まぁ、そんな朝食をとりながらボ~っと景色を眺めながらゆっくりと朝飯を食ってたわけだ。やっぱゆっくりと余裕をもって行動するのがいい。あわてるとろくなことがないから・・・。

搭乗時間が迫ってきたんで、そろそろゲートに向かう。次はNW385便でボーイング755っていう約180人乗り位の飛行機だ。飛行機は出発すると2時間半くらいでデトロイト空港に着く。デトロイトはミシガン州最大の都市で、世界の自動車産業の中心としても有名だ。ここの空港はノースウエストのハブ空港の一つってことだが、同じハブ空港でもミネアポリスとは全然違う。近代的設備にびっくりするよ。

ターミナルは細長く作られているんだけど、そのコンコースAは約1マイル(1.6km)もある。端から端まで歩くと20分はゆうにかかるだろうな。おもしろそうなので、とりあえずそのトラムに乗ってみたけどなかなか快適だった。搭乗時間が近づいてきたからゲートに向かった。NW349便サンフランシスコ行きだが、またボーイング755だった。サンフランシスコ到着は夕方の5時半ごろの予定だ。

 

2. サンフランシスコ空港到着

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シティホール

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グレース大聖堂

やっとサンフランシスコに着いた。といってもほとんど寝てたからそれほど長く感じてもないんだけど。窓から見える景色がきれいだ。なんか暖かいところってイメージがあったが、そんなことはなかった。

ただの思い込みだったんだ。カルフォルニアっていうと暖かいイメージがあるからね。ロスアンゼルスだともっと南だから暖かいんだろうけど・・・。とりあえずBartでサンフランシスコ市街へと移動し、ホテルにチェックインしたが、時間はもう7時を過ぎてた。荷物を置くとまた例のごとく町の散策。その日は疲れてたから、近くのアジア料理の店でなんか変わった焼きそばみたいなのを食った。めちゃめちゃまずかったよ。

翌日は観光三昧だから、早くホテルに戻って寝ることにした。サンフランシスコも見るところがいっぱいある。とりあえずシビックセンター近く、シティホールのところのマーケットを歩き、ケーブルカーで坂を登ることにした。

PIER39の野生のアシカ

PIER39の野生のアシカ

Kinko’sに行きたかったんで、Clay St. で降りてうろうろしてたら、偶然グレース大聖堂の前に出た。そこらへんを歩いる住人らしき人たちに尋ねながら、やっとKinko’sまでたどり着くことができた。そこでまたもやCDを焼き、メールチェックをし、次にはフィッシャーマンズ・ワーフに繰り出すことにしたよ。そろそろ腹もへってきてたしね。

フィッシャーマンズ・ワーフにつくと数件の店を物色しながら、一番おいしそうに見える店でカニとサンドウィッチを買って食ったんだ。店といってもほとんど屋台みたいなもんだけど。お世辞でも清潔とは言えないが、なぜかウマかった。なんか雰囲気にのまれるのか、結構大丈夫だったな。日本だったら、ちょっとばかし不潔な感じがする、こんなところでは食う気がしないんだけどね。

そのままPIER39っていうショッピングモールに行った。PIERは日本語で桟橋とか埠頭っていう意味だ。その名の通りもともとは桟橋だったところにつくられたショッピングモールだ。このPIER39の端にあるKドックからは野生のアシカを見ることができるよ。アシカって結構臭いんだ。その後にオレらはまたダウンタウンに出て、本屋とかCDショップとかをうろついた。時間が経つのは早いね。そうこうしてたらすぐに夕方になっちゃった。スーパーで寿司を買ってホテルに帰って晩飯を食うことにしたよ。

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LOMBARD STREET

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アルカトラズ島

5月6日、サンフランシスコ3日目だ。朝早起きして町にでる。早速ケーブルカーに乗ってロンバード・ストリート近くで降りた。歩いてそのロンバード・ストリートのわき道を下って、フィッシャーマンズ・ワーフに行った。

前の日に調べておいたアルカトラズ島とゴールデンゲート・ブリッジのクルーズに行くためだ。クルーズはレシーバーで日本語の観光案内も聞けるので英語の苦手な人だって平気だ。サンフランシスコの気温は高くも低くもなく、夏でも快適らしいが、海の上では結構寒い。クルーズが終わると、寒くて体はクタクタだったんだけど、足はGhirardelliのCafeに向かってた。寒いのにチョコレートサンデーを食った。

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下から見上げたゴールデンゲートブリッジ

ケーブルカーでダウンタウンへ

ケーブルカーでダウンタウンへ

腹いっぱいになったオレらは、次にユニオンスクエアにあるJCBカードのオフィスへと向かった。ここでキャンペーン登録するとなんか特典があるらしい。JCBはオレももってたけど、最近はVISAばかり使ってるから、ここへは単なる付き添いみたいなもんだった。ここは日本語の新聞とか置いてあるし、ちょっと寄っていくにはいいよ。

近くにバーガーキングがあった。それほど腹が減っていたわけじゃないんだけど、ニューヨーク旅行の時から食いそびれてたから「今日食わんと次はいつ食えるかわからんっ!」ってことになったんだ。今は日本から撤退して食えなくなったからね。もう腹がい~っぱい。運動を兼ねて町を適当に歩いた。

ディスカウントショップに行ったあと近道していこうと思って歩いていたら、なんかやば~い雰囲気のところに来た。まだ昼間だし大丈夫だろうと思ってたんだけど大きな間違い。オレらはその通りをMarket St. に向かって歩いていたが、ちょっと路地裏を見るとなんかドラッグでもやってそうな「やばそ~な人達」がたむろしてた。

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ジャパンタウン

不思議と白人はほとんど歩いてない。いるのは黒人、アジア人、ヒスパニックらしきやつらだった。無事にMarket St. に出たところで、そこにいた黒人の男の子に「この通りは何通り」と、その「危なそ~な通り」のことを聞いたら”6th St.”だと言っていた。シビックセンター周辺とSOMAのあたりもちょっとやばいってのは知っていたけど、昼間だったからちょっとなめてた。

ほっとしたオレらは、今度はバスに乗ってジャパンタウンに行くことにした。ジャパンタウンには紀國屋書店、日本食レストラン、東京でよく目にするパン屋さん「アンデルセン」もある。まぁ紀國屋で本を買うことはないけど、てきとーに時間つぶして、晩飯をここらで食べてくことにした。どの店にはいるか結構迷ったんだけど、そとからの見た目と客の入り具合で判断して、ある店に入った。

ま、日本の食べ物で商売をしてるんだけど、客への応対は日本とはほど遠いな。なんか無愛想で、客を客とも思わない態度のアジア系の女性店員はまいった。そんな中でも日本人アルバイトの男は感じがよかったね。チップをちょっと多めにあげることにしたよ。ほめておいてなんだけど、実は特別よかったというわけじゃないよ。日本だったらあたりまえくらいの接客態度だからね。オレ達はジャパンタウンのことを「あ~だ、こ~だ」と言いながらバスでホテルに帰った。

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CASTRO STREET

この日は朝からGayで有名なあのCastro Streetへ行った。夜に行こうかどうか迷ったが、夜はちょっと怖い?ので朝早くに行くことにしたんだ。朝早いといっても9時ごろだったが、女同士で手をつないでいるカップルとか、べったり寄り添ってくっついているおじさん達もいた。まだ午前中だからか、それほどあやしげな雰囲気はない。むしろ前の日にうっかり通った6th St.よりずっと安全な雰囲気だ。ここに行く途中に地図を見ていたら、「教えてあげるよ」と親切に声をかけてくれる人もいたくらいだし。通りの入り口にはGayの象徴のレインボーカラーの旗が立ってる。この通りから入ってすぐのところにあったハンバーガー屋で食ったが、めちゃめちゃうまかった。

次にオレらはユニオンスクエアに向かった。オレは最近足が疲れる。だから履き心地のいいニューバランスが気にいっていて、日本では高いモデルもアメリカなら安いのでそれを探しに行ったんだ。ユニオンスクエアにはニューバランスの直営店があるが在庫が少ない。そこで店員はオレの欲しい靴を置いていそうな店の住所を書いてくれ、それを便りに行ってみることにした。

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ユニオンスクエア

Haight Ashbury

Haight Ashbury

Market St. 沿いの靴屋とHaight Ashburyにある靴屋にまでいったが結局なかった。ついでに、ここからゴールデンゲートパーク方面に行ってみたが、新宿中央公園のようにホームレスが多いところだったんで、中には入らずバス停の方に向かった。

とつぜんだれかから日本語で挨拶された。ふと見ると白人がこちらに手を振っている。フレンドリーな人たちだった。日本語が話せるのか聞いてみると、挨拶程度だってことらしいんで、英語でしばらく話しをした。旅ってのは、いろいろな人に出会ったり、予期しないことが起こるので楽しい。

ユニオンスクエア周辺へ戻った。今度はサンフランシスコショッピングセンターに行って見ることにしたんだ。とりあえずここで昼飯を食うことにした。オレと一人の友達はPANDA EXPRESSっていう中華のファーストフード、もう一人の友達はタコスを買った。中華は意外にもおいしかったし、値段も安いのでおすすめだ。飯を食った後、やっぱここでスニーカーを買うことにした。

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PANDA EXPRESSで昼ごはん

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サンフランシスコ ショッピングセンター

このサンフランシスコショッピングセンターの中にFoot Lockerっていう靴屋があるんだ。ここの店員はフレンドリーだったけど結構いいかげん。7 1/2インチが欲しいと言ったら、そのインド系らしき店員は倉庫から持ってきた箱をレジの女の子に渡した。包もうとしている時に、箱の横のサイズが8インチに見えた。

「ちょっと、それって何インチ」とレジの女の子に確認すると、「8インチですよ。お客さんは8インチでしょ?」と答えた。「え~、7 1/2頼んだんだけど」 とオレ。女の店員はその靴を持ってきた店員に「じゃ7 1/2を持ってきて」、すると彼は「7 1/2は品切れだったんだ」と言った。

オレはぶち切れてしまい「オレが頼んだのは7 1/2、だからそれはいらん!」と言った。するともう一人の店員がやってきて「お客さん、どうしました?」、オレは「7 1/2が欲しいんだ」と言うと、彼は最初持ってきた店員に「7 1/2あるだろ?」と言った。

しばらくするとその彼は7 1/2を持ってやってきた。「なんだあるんじゃん。取り出すんがめんどくさかったんかっ?」とオレは思った。オレは念のため7 1/2の履き心地を確かめた。「う~ん、ちょっときつい!やっぱあの8インチのほうがいいかも?」と思ったが、いいだけ文句を言った後だけにやっぱり8インチにするというのは勇気が必要だった。

とりあえずもう一回8インチも履いてみて、照れ隠しにまるで何かがひらめいたような素振りをして「やっぱこっちのほうがいいや!これにします」と結局8インチを買って店を出た。店を出る時に後を振り向いたら、あのインド系の店員がこっちを睨んでいるように見えたのは気のせいだったろうか・・・。悪いのは誰?オレ?いやいやオレは悪くない・・・。オレは客なんだから・・・。次は服。

オレは旅行だからといって、買い物をすることはほとんどない。ニューヨークに行った時も飯代を入れてもせいぜい2、3万だったし。着替えをあまり持っていってなかったから、Tシャツ買おうと思って店を探した。近くにあのGAPのグループでOLD NAVYというのがあった。GAPも安い服だけど、OLD NAVYはさらに安い。言ってみればアメリカのユニクロみたいなもんだね。とりあえずシャツを数枚買って店を出た。オレはブランド品には興味がないから、友達がアルマーニとかに行っている間は本屋とかCDショップで時間を潰した。英語のフレーズ辞典と雑誌を買って合流したオレらはホテルへと戻った。翌日はもう日本に帰る日だったからね。ホテルに戻って荷造りしなきゃ・・・。

V. 行きはよいよい帰りは?

1. 東京へ?

ロビーから見たNW27便 (DC10-30)成田行

ロビーから見たNW27便 (DC10-30)成田行

5月8日(土)、サンフランシスコを出発し東京へと戻る日だ。東京へ着くのは日付け変更線を超えるので、翌日5月9日(日)となる。朝起きて、ホテルで簡単な朝食をとって、来た時より増えてしまった荷物を持ってBartの駅まで歩いた。サンフランシスコ空港を13時35発の予定だ。

早めに空港に着いたオレらは早々にチェックインを済ませ、手荷物検査を受けて搭乗ゲートへと向かった。離陸まではしばらく時間があるから、コーヒーとサンドウィッチでも食べることにした。時間を潰すとなると、いつも何か食べることになってしまう。

土産を売ってる店をうろつけば結構時間を潰せるんだけどオレはいつも土産は買わない。特に会社の人間に土産を買うことはないよ。余計な金を使わないで、身軽に旅行するのに土産は不要。ま、たまには土産買うこともあるけど、ほとんど安物。99Cents Storeかドラッグストアで1ドルくらいの菓子を買えば十分だ。

NW27便(DC10-30)成田行

NW27便(DC10-30)成田行

だんだん搭乗の時間が近づいたから搭乗ゲートに向かった。隣のゲートでは先にANAの東京行が先に出発した。オレらはノースウエスト航空27便東京行だ。DC10-30型機っていう機材で、正直言ってずいぶんぼろっちくみえた。ちなみにDC10はマクドネルダグラス社(吸収合併により現ボーイング社)のジェット旅客機ですでに1989年に生産終了になった。オレは以前国内線でこのDC10に乗ったことがあるが、最近は続々と退役し姿をみることは少ない。そうこうしているうちに搭乗が始まった。いよいよオレらも機内へと向かった。このDC10のシート構成は2-5-2でオレら3人は2人と1人に別れて座った。数列後ではアジア人のおばさんがギャーギャー騒いでた。飛行機の手荷物ってのは自分の真上の棚が空いていれば当然そこを使うが、ちょっと遅れて乗ってくるとたいていはもう空いたスペースはない。そんな時は近くの空いたスペースか、あるいはフライトアテンダントに頼んで、貨物室に預かってもらうのが普通だ。ところがそのおばさんはこともあろうに、先に入っている人のカバンを取り出し「ノーノー」と言いながら前に座っている何も関係ない日本人のおじさんにドサクサにまぎれて渡してしまった。ここは「私の荷物を入れるところだからどこか他のところに入れろ」というわけだ。そして、おばはんは何事もなかったかのようにシートに座ったかと思うとそ知らぬふりをしていたのだった。困ったのは荷物を渡された人だ。その人は日本語で「このカバンは誰のですか~?」と持ち主を探し、フライトアテンダントに言ってそのカバンを他のところに入れさせた。もちろんそのカバンの持ち主だってその棚の下に座っているわけだから荷物を入れていて当然だし。あとからやって来て、どでかいキャリーバッグを入れるために人の荷物を出させるなんて「恐るべき図々しさ」だ。言葉からと、図々しさから推測すると、そのおばさんは中国人らしかったね。こうしてオレらの「恐るべきフライト」が始まったのだった。

フライトアテンダントがシートベルトとシートの背もたれをチェックしている。そうするうちに飛行機は滑走路へと進入した。いよいよ離陸だ。「ゴーッ」とけたたましい音を立てながら疾走し、いよいよ機首が上がって離陸したその時「ガタガタッ」と何か揺れのようなものを感じた。今まで何度も飛行機に乗ってるけどこんなのは初めて。オレらのシートはちょうど翼のところだったんだけど、離陸直後に数メートル前方で2、3人の乗務員が床下を見ていた。「な~んかやばいな~」って感じだったけど、アナウンスもな~んもないし、なんでもなかったんだと自分に言いきかせてた。だけどなぜか水平飛行に移らなかっただよね。どうしてだろうと思いつつ窓の下を見ると、サンフランシスコらしき町並みが見える。「あれ?まだサンフランシスコ?そういえばさっきから同じ景色ばかり見ているような気がする・・・」とオレは友達に言った。そう飛行機はサンフランシスコ上空をず~と旋回していたんだ。その内、翼の先っちょのほうから、なんか水みたいなものがどば~って出てきた。まるでスプリンクラーのようで、しかもず~と出っ放し。「おいおい大丈夫なんか・・・」とオレは超ブルーになってきた。

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廃棄される 燃料

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Safty Vestを着用

英語でアナウンスが始まった。離陸時に車輪に不具合が生じ、サンフランシスコ国際空港に引き返すということだ。それだけだったらそれほど驚かなかったが次に続くアナウンスを聞くうちに、不安が増してきた。緊急着陸なので非常口のところの乗客は避難の補助をすること、脱出の際には手荷物はすべて置いていくこと、空港には火災を想定して数台の消防車が待機していること、そして着陸に必要な燃料だけを残し着陸するため、燃料の廃棄をしているとのことだ。そう翼からぶち撒かれていたのは「ジェット燃料」だったわけだ。

こんな状況でもフライトアテンダントは落ち着いている。オレらはアナウンスくらいの英語は分かるが、英語なんて「ちんぷんかんぷん」というおじさんやおばさんもたくさん乗っている。そんな人達のために英語のアナウンスの後に日本語でアナウンスがあるが、日本語訳はかなりはしょられているのが余計不安になるんだ。英語のアナウンスだって説明不足なのに・・・。次に救命胴衣を取り出すようにアナウンスがあった。「救命胴衣ぃぃ~、そんなものが必要なほど深刻なんかい?」と思いつつも指示に従い、一生懸命説明を聞いた。だんだん不安は増すし、一体どういうふうに着陸するんだろうと心配になってきた。

待機している消防車

待機している消防車

「胴体着陸」という言葉が頭に浮かんだ。「胴体着陸」なら火災になることもあるだろうから、そりゃ消防車が空港にいてもおかしくはない・・・。「あ~、なんでこんなことにになるんだ」って英語で言う声が聞こえてきた。数列後に座っているのアメリカ人だ。彼は頭を両手で抱え込んでいた。救命胴衣の次は緊急着陸時の安全態勢の取り方の説明があった。「足首を持って、頭を出来るだけ下にして下さい」といわれ、その通りにするが、「こんなんで助かるかなぁ・・・」と不安はピークに。燃料をほぼ廃棄できたとのアナウンスが流れた。いよいよ着陸だ。そのとき、うしろでガサガサする音が・・・。あの「図々しい中国人のおばさん」だった。荷物は置いていけって言われているのに、荷物を棚から降ろし、自分だけ持って逃げるつもりらしい・・・。まったく呆れてしまうよ。結局乗務員に注意されて元に戻したけど、どこまでも「恐るべし!」って感じだよ。だんだん高度が下がってきた。怖い・・・。窓の外にはもう地面が迫っている。「ガ~ッ」と車輪が滑走路に接触したのが、振動で分かるが、まだ飛行機は止まっていない。「ゴ~ッ」という、いわゆる逆噴射の音がするとしばらくして飛行機は無事に止まった。「ワ~ッ」とういう歓声に「パチパチパチ」という拍手。みんな大喜びだ。”Welcome to San Francisco ! ” と機長からのアナウンスにみんながどっと笑った。機長からのジョークってわけだ。

 

2. ノースウエスト航空の対応

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Crowne Plaza SFO Intl. Airport Hotel

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お詫びで配布されたAmenity Kit

無事着陸したオレらは国内線のカウンターへと誘導された。すでにわれ先にと並んでいる乗客でカウンターはごった返していたよ。ここで宿泊の手配等をやってくれる。ノースウエストは乗客にいくつかのホテルに振り分けて宿泊手配をしてくれた。

オレたちのホテルはCrowne Plaza Hotel SAN FRANCISCO-INTL AIRPORTだ。それからホテルでの食事券、Tシャツの入ったアメニティセットとサービス・リカバリー・パックをくれた。このサービス・リカバリー・パックとは「お詫びのクーポン券」で、次のような内容だ。

1. 約5分間の国際回線通話ができるテレフォンカード(通話可能時間は国により異なる)
2. ワールドパークス2,000マイル、空港内食事券、機内飲物、ヘッドセットのクーポンから1点
3. 次回チケットを買う時に使える割引クーポン(50USD)

これに加えて、さらに「ワールドパークス」25,000マイルか割引クーポンのどちらかをくれるという。オレは迷わずカウンターで25,000マイルの方を選んだ。一通りの手続きが終わってやっと送迎バスでホテルへと向かった。Crowne Plazaはオレらが今までに泊まってたホテルよりずっとよかったし、しかも一人に一部屋ずつ用意してくれたから超快適だった。オレらはいったんそれぞれの部屋に荷物を置き、まず日本に連絡をとるために公衆電話のところへ行った。飛行機が飛ぶのは明日だから、会社をもう一日休まなきゃならない。とにかく上司の携帯に電話し、留守電に一方的に用事を言って切った。そうしなきゃ、無料通話には制限時間がある。日本への通話はたったの1分しか話せない・・・。

オレらの次のおばさんやおじさん達はなかなかうまく電話できなくて困ってたよ。実際テレホンカードに書いてある番号にかけて、自動音声に従っていけば問題なく通じる。でも英語が聞き取れないおじさんやおばさんは、ノースウエストからもらったクーポンに書いてあった手順どおりにやっていたんだ。うまくいかないのは実はそのクーポンの手順には1つ抜けている項目があったってわけ。スペイン語のアナウンスか英語のアナウンスかを選ぶ項目が・・・。何度やってもそこでエラーになって通じなかったんだろう。

疲れていたから早く部屋に戻りたかったけど、見捨てておけないから代わりに電話をかけてやってそれから部屋に戻った。晩飯でも食いに行こうかということになった。オレら3人と空港のカウンターに並んでいるときに仲良くなったアメリカ人の4人でホテル内のレストランに向かった。彼は日本語が堪能だったからオレは英語を話す必要がなかったんで気が楽だった。それぞれ適当に注文し、シェアして食った。味は悪くなく一応楽しめたよ。晩飯の食事券は20ドル分だったが、4人分の80ドルで足りたよ。酒は別料金だから酒を飲んだ人は別料金をとられるけど。その夜はそれぞれの部屋でそれぞれ好きなように過ごすことになったが、オレも含めみんな疲れていたから早めに寝たみたい。

9日の朝が来た。シャワーを浴びみんなとまたレストランに朝飯を食いにいった。朝はいわゆるバイキング方式だった。好きなものを好きなだけ自分で取りに行くというあれ。オレらは飯を食った後、例の食事券をウエイターに差し出した。するとウエイターは差額を請求して来た。朝食用の食事券は7ドルだったんだけど、バイキング値段はそれ以上だったわけだ。ま、差額はほんの2、3ドル程度だし、払うのはどうってことはない。がしかし!「そうは問屋がおろさなかった」のはオレらと一緒にいたアメリカ人だった。彼は「オレたちは日本行の飛行機の中にいたわけだから、米ドルは全て日本円に両替した。日本円でいいですか?」と英語で不機嫌そうに言っている。するとウエイターは「カードはお持ちでは?」と聞いてきた。

オレたちはもちろんカードを持っていたが、アメリカ人の彼はオレらをさえぎり「彼ら3人ともカードは持っていない」と切り返した。するとウェイターは「アメリカ人のあなたが代表して払っていただけませんか?」と言ったが、「オレのカードで支払うことはできない。ここに縛り付けられているのは、ノースウエストのせいだ。だからノースウエストからもらってくれ」と言った。もちろんレストランにも非はない。しかし押し問答の末オレらの主張が通った。

というのは他にも多くの日本人がいたが、英語ができないほとんどの日本人は飯を食った後、わざわざウエイターを呼ばずに勝手に食事券をテーブルに残して去っていっていたんだ。だからそのアメリカ人は「オレたちに払わせるのなら、そのまま出て行った奴らにもきちんと払わせろ」と主張したんだけど、めんどくさくなったのか向こうが引き下がった格好になったってわけ。朝食の食事券が9ドルくらいあればよかったんだろうけど、オレは全体的にはノースウエスト航空の対応には満足だったよ。

 

3. 再び東京へ

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無事にサンフランシスコ国際空港を離陸

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機内で配られた アイスクリーム

飯食ったオレらはシャトルバスに乗って空港へ向かったよ。やっと日本に帰れる・・・。空港でまたセキュリティチェックを受けて搭乗ゲートへ。後は搭乗するばかりだが、掲示板にはまた”DELAY”の表示が出ていた。オレは不安になってカウンターにいるノースウエストの職員「何で遅れているんですか」と尋ねた。

すると「新しい飛行機を持っていている関係で送れている」とのことだった。どうも前日にトラブったのとは違う機体を使うらしい。いよいよ搭乗が始まった。機体は違うが機材は同じDC10だった。「昨日の今日だから、大丈夫だろう」と自分に言い聞かせ、シートベルトを締めた。今度の離陸はスムーズだったよ。もちろんサンフランシスコの町並みもどんどん遠ざかって行ったし、しばらくすると水平飛行に移った。

成田へ着陸のアナウンスが流れた。帰りはほとんど眠っていて、意外と早く時間が流れた。ここまで何事もなく来たが、着陸の時には結構雨が降っていたし、雲で視界があまりよくなかったから内心は不安だった。しかし飛行機はスムーズに着陸した。実際、オレが今まで乗った飛行機ではノースウエストの着陸が一番スムーズで、滑走路に接地するときのショックがほとんどない。もちろんパイロットにもよるだろうけど、操縦の上手な人が多いのかも・・・。いつものように成田のスタバで一息ついて電車で池袋へ向かった。そういつものようにここで解散・・・。

VI. 東京に戻って
雨の成田空港

雨の成田空港

成田空港に着いてのことだが、クーポンについて質問があったんでノースウエストのカウンターに行った。ノースウエストの職員は、オレがサンフランシスコからの振替便の乗客と分かると、すぐにオレに申し訳いことだったと詫びたが、その応対も気持ちのいいものだったよ。時々ノースウエストのことをあまりよく言わない人もいるけど、オレはいやな目にあったことは一度もないよ。

もちろん次の旅行だってノースウエストを使うつもりだ。今回はいろいろなことがあったけど、終わってみればおもしろい体験だったかなとも思えるし。でも2度目はいらないな、もうたくさん!こんな体験は何度もしたくないよ。だけど意外とタイヤのパンクってのは多いものだってことが分かったよ。地元のメディアでは報道されていたんだけど、その中から以下の記事を引用してみた。

Flight to Japan turns back after tires blow out

A flight from San Francisco International Airport bound for Tokyo Saturday had to turn back around after departure because the plane blew two tires on takeoff, according to airport officials.

Airport Duty Manager Michael Brown says Northwest flight 27 bound for Narita Airport took off at 1: 53 p.m., and somehow blew the two tires during the process of lifting off the runway.

The plane turned around “right away,” and did not have trouble landing at SFO because there were eight tires remaining on the plane, Brown said.

No injuries occurred as a result of the mishap. The passengers were put up in hotels overnight, according to Brown.

いい機会だったから飛行機関係の本も少し読んでみた。特におもしろかったのは「危ない飛行機が今日も飛んでいる」って本。名指しでどの航空会社が危ないか、どの機種の機体があぶないかなどを具体的に書いているんだ。危ない飛行機の条件として第一に挙げられるのが「経年機」。機齢が20年以上のものは避けたほうがいいらしい。もちろんオーバーホールしたものはその限りではないということだ。

機材で言うとDC9シリーズの10~50型、またDC10シリーズの10、30、40型などは避けたほうがいいと書いてある。さらにB727シリーズ100、200とB737シリーズの100、200も避けたほうがいいと著者は言っている。よく読むと飛行機ってつくづくこえ~と思ってくるよ。その他にはいわゆるジャンボのB747シリーズの100、200型機と今はほとんど見ることがなくなったロッキードL-1011とコンコルドも避けるようにと言っている。

この本が書かれたのは1999年だけど、実際その後にコンコルドは墜落したもんね。実際この時点でコンコルドは機齢約30年で、著者は「航空会社は2010年まで使用予定と言っているが、とんでもない話だ」と警告してたんだ。表にまとめるとよく分かるから、その著者が警告している主な飛行機をリストアップしてみよう。

 

いわくつきの飛行機

ATR:モデルによってモデルによって極度に気温が低いと制御不能になることで有名。天気のいい時専用と考えよう。

ロシア製の全飛行機:整備がいいかげんで、粗悪な部品使用で有名。安全器具がなかったり、客席上部の荷物入れに蓋がなく、むき出し状態のことも。衝突防止システムがない。

 

要警戒の飛行機

ボーイング737:古いモデルは方向舵に問題あり。最新モデルは水平安定板に不安がある。この飛行機に恐怖心を抱いている乗客は多い。できるだけ評判のいい航空会社、整備の行き届いている航空会社を選ぶ。

ボーイング747(100、200型):古い747型機は避ける。新しいモデルB747-400を選ぶようにする。

 

また避けたほうがいい主な航空会社として中央・南アメリカの航空会社、東ヨーロッパの航空会社中でも旧ソ連のアエロフロート経年機の事故件数は世界最多だと言っている。つぎにアフリカの航空会社も危険度が世界最大級、中東はイラン航空を除くと一応合格レベルの安全性であるらしい。インド、南アジア、北アジアの航空会社も避けるべきだが、シンガポール航空、日本の全航空会社、キャセイ・パシフィック、ドラゴン航空などは例外としている。

またカナダの大手やカンタス、ニュージーランドは安全が売りらしく、お勧めらしい。著者はアメリカ人だけど、アメリカの航空会社に対しても辛口だ。あまりに多くてここに紹介できないが、アメリカの航空会社も名指しで書いてある。ほとんどが新興企業だが、中にはアメリカンとデルタのことも書いている。

西ヨーロッパではエールフランス、トルコ航空も最高評価点は得てないとか・・・。とにかく航空会社を選ぶときは「安全基準が厳しい国の、大手で、経営難に陥っていない」ことがポイントだってまとめているけど、今は航空会社にとって生き残るのが難しい時代だから条件を満たす航空会社は少ないな。