マイアミ & キーウェスト旅行記

 

I. マイル修行―できるだけ遠くへ

2005年11月3日からマイアミに行ってきた。今回の旅行はマイルを稼ぐのが主な目的。もちろんいつもどおりにノースウエスト航空だけど、今回は格安航空券を旅行会社で手配してもらった。ノースウエストのホームページでオンラインで買うほうが慣れているし、何かと便利がいいんだけど、値段は旅行会社で買うほうが断然安い。もちろん安いからにはそれだけいろいろな制限があるのだけど・・・。

フロリダはハリケーンの通り道。出発の数週間前にカトリーナが大暴れして、ニューオリンズの街がめちゃくちゃになったと聞いていたが、僕たちの出発は11月に入ってからだったのであまり深刻に受け止めてはいなかった。しかし11月17日に熱帯暴風雨ウィルマが発生し、これが次第にハリケーンへと成長してきた。このウィルマは当初はハイチ、ジャマイカを襲い、超大型ハリケーンに成長した後、10月24日についにフロリダ南部に上陸した。

当初僕たちは、それでもハリケーンが通り過ぎてしまえばそれほど心配はいらないと思っていたし、出発までには10日近くあるので楽観的に考えていた。まもなくしてウィルマの被害のことがニュースでとりあげられるようになってきた。広い範囲で停電、断水しているらしく、水を求めて給水車に列をなす人々や、ガソリンスタンドに並ぶ人々の列、ビルやホテルの割れた窓ガラスなどの映像が放送されていた。僕たちはだんだん旅行のことが心配になってきた。出発が1週間後にせまっていたからである。

ちょうどそのころ旅行会社より、かねてネットで申し込んでいたキーウェスト行き現地ツアーに対する回答メールがきた。どうやらキーウェストは水浸しで大変なことになっているので、先方のツアー業者と連絡が取れないらしく、キャンセルさせて欲しいとのことだった。僕たちはますます心配になり、インターネットで現地の情報をかき集めた。まず現地のニュース記事を読み、次にマイアミ国際空港の各航空会社の発着状況等をつぶさに調べた。またノースウエスト航空のサイトで僕たちが乗る便のチェックもしてみたが、フライトスケジュールは当初の予定通りになっていた。結果はマイアミ空港は前面閉鎖されていて、全てのフライトは欠航となっていた。また復旧の見通しも立ってないとのことだった。

僕は友達に連絡し、家に来てもらった。みんなでどうするか話あった結果、行き先変更を航空会社に相談してみることにした。ノースウエスト航空のホームページでは10月25日までに出発予定の客に対する払い戻しなどのアナウンスがあったが、僕たちの11月3日出発は対象外であった。僕たちのチケットは格安だったし、旅行会社に連絡するのべきものであることは知っていたが、ノースウエスト航空自体はどのように扱ってくれるのか確かめたかったので、直接電話で問い合わさせをしてみた。

係りの人の応対は丁寧で、直接オンラインで購入したものであれば、結果はどうであれ直接交渉することができると言っていたが、僕たちの場合は格安チケットなので、購入した旅行会社を通して交渉してほしいと言われた。

早速旅行会社に連絡し、ノースウエスト航空に問い合わせをしたことを伝えた上で、行き先変更を交渉してほしいとお願いしてみた。どこに行き先を変更したいか聞かれたが、僕はただ漠然とワシントンD.C. かカナダあたりは可能かどうか聞いてみた。担当者は場所をはっきりと決めないと、航空会社と交渉するのが難しいという。そこでワシントンD.C. 行きへと変更の交渉をお願いした。実は今回の旅行は飛行マイルを14,000マイルほど稼ぎたいだけのための旅行だったので、実は行き先などどこでもよかったのだ。

西海岸では行き先によっては14,000マイルを下回るので、中部から東部あたりのどこかに行くことにした。カナダも候補地だったが、アメリカ国内よりチケットが割高だったので今回は見送ることにした。最終的にラスベガス、オーランド、アトランタ、ワシントンD.C. 、マイアミなどが候補としてあがっていたが、いろいろな面から検討した結果、結局一番遠く時間はかかるが、目的のマイル数を必ず満たしてくれるということで全員一致でマイアミに決めたわけだ。

僕たちがワシントンD.C. に行き先を変更した理由は簡単だ。ワシントンD.C. には友達がいるので、久しぶりに会いたいという気持ちがあったから。しかし結果的には行き先変更は認められず、いったんキャンセルした後に、目的地までのチケットを再購入するしかないとのことだった。格安チケットでの発券後のキャンセル料は20,000円かかるし、出発は目前なので最購入するチケットには早割は適用されない。僕たちはもうマイアミに行くしかなかった。いまさらホテルや航空券をキャンセルするのはめんどうくさい。もうどうでもよくなってしまい、すべてなりゆき任せにすることにした。

当初の予定通りに行動し、何か問題が起きればその場その場で対処していくだけだ。その時の僕たちはとにかく飛行機が欠航しないことだけを祈るだけだった。引き続き現地の状況を把握するため、現地の日本領事館に電話で確認したり、宿泊予定のホテルに電話して確認したりした。しかし、どうも情報が一貫していないのだ。領事館の話では、現地はかなり大変な状況でパニックは起きていないものの、多くの世帯で停電、断水しているという。しかし、ホテルに電話すると「何もかも大丈夫です。問題はない。」と言う。一体どっちが本当なのか・・・。

マイアミ国際空港も再会され、次第に正常化してきているとはいえ出発数日前にはまだ欠航が相次いでいた。どうやらマイアミ国際空港発着便のうち3分の1くらいが欠航しているようなのだ。僕たちの便はデトロイト経由なので、最悪の場合デトロイト―マイアミ間が欠航してもデトロイトに滞在することもできるし、デトロイトから他のところへ飛ぶこともできる。もう出発直前にはきもがすわっていた。「なるようになれ」!である。

今回かかった航空券代、ホテル代を下記のとおり。チケット自体は高くないけど、サーチャージが10,000円と前回に比べ高くなった。今回お願いした旅行代理店は良心的なので、内訳が明朗な点がよかった。僕はいつも「海外空港諸税」と「航空保険税」がどうも信用ならない。同じ日の、同じ航空会社の、同じ便の格安航空券をネットで探すと、チケット自体の値段はほとんど同じだが、この付加料金でトータルの料金が異なってくる。

チケットが1,000~2,000円安い旅行代理店を選んでも、付加料金が高いと、トータルの支払い額では逆転するケースもある。いつも2,3社から見積もりをとってトータルの支払額を見て決めるようにしている。しかも見積もりをお願いするときに、あらかじめ直接航空会社に「現地空港税」「航空保安料」などを確認し、「直接航空会社から買うと諸税が****となりますが、御社で格安航空券を購入するとこれらはいくらかかるようになるのですか?」と付け加える。今回の旅行会社では「航空保安料」とか「航空保険料」という名目はなかった。成田使用料はどこで買っても2,040円で同じ。これが2,040円でなければ逆におかしい。

また燃油サーチャージも目的地ごとに航空会社が設定しているのでどこでチケットを購入しようが同じはず。どうも不透明なのは現地空港税等(海外TAX等)と航空保険料。航空会社でオンライン購入すると、その明細に航空保険料はない。あるのは現地空港税等だけだが、その中に航空保険料が含まれているのかどうかは定かではない。航空保険料という名目をのせる旅行代理店のチケットが、そうでない旅行代理店のチケットより安いということはなかったことは確かである。

「同経路、同便、同クラス」なのだから諸費税や航空保険料などが違うことに違和感を覚えた。同経路、同便、同クラスでもチケット自体の値段が旅行代理店によって違うというのなら話も分かるが・・・。次は宿泊料についてだが、今回のホテルはめちゃ安。宿泊料はニューヨークとかサンフランシスコのほうが断然高い。サウスビーチの北側に位置しているのでちょっと他よりも安いのかもしれないが、僕たちが期待していたよりはずっとよかった。逆にニューヨークあたりでは期待しているよりずっと悪いことが当たり前だから・・・。

  • マイアミ往復航空券代金 54,000円
  • 成田空港施設使用料 2,040円
  • 米国出入国税 6,610円
  • 燃油付加料金 10,000円
  • 宿泊代(4泊:一人当たり) 11,200円
  • 合計 83,850円

 

II. マイアミ到着
Days Inn South Beachのロビー

Days Inn South Beachのロビー

Days Inn South Beachの廊下

Days Inn South Beachの廊下

出発当日の11月3日はいつものように早めに成田に行った。チェックインは自宅でオンラインで済ましていたので、出国手続きから搭乗まで何の問題もなくスムーズだった。今回もデトロイト乗換えだったので、機材はB747-400だった。それほど古くもなく、かといって新しいというわけでもないが、まずまずの乗り心地だ。友達の席の音声システムは故障していて、チャンネルの変更等はまったく機能しなかった。僕たちはそれぞれiPodを持っていたので、音楽には不自由しない。僕は映画を見るのはめんどうくさかったので、その時は友達と席を代わってあげた。

デトロイトに到着するとすぐに入国審査を受けたが、これも問題なくクリア。いままで入国審査で足止めされたことはないが、いろいろ細かく聞いてくる審査官もいる。前の人は時間をかけていろいろなことを質問されていたが、僕たちには型どおりの質問のみですぐに通してくれた。それから僕たちはターミナルにあるBurger Kingで簡単に食事を済ませ、国内線に乗り換えた。デトロイトでは同じターミナルに国内線があるし、トラムで移動できるので、乗り換えは楽だ。うれしいことにマイアミ行の便は平常通り運行していて、僕たちは何の問題もなくマイアミに向かうことができた。

マイアミに到着したのは、日付変更線を越えるので出発当日11月3日の夕方だった。デトロイトからは約3時間フライトだった。飛行機はエアバス319で100人ちょっとが定員という小さめの飛行機だ。1アイル3-3シートだが、乗り心地も悪くなく快適だった。マイアミ国際空港に着くと、タクシーでホテルに向かった。マイアミはタクシーの料金がゾーン制なので安心だ。ゾーンごとに料金がきっちり決まっているので、ぼったくられる心配はない。僕たちが泊まるDays Inn South Beachはゾーン4にあるので、料金は32ドルだ。チップは15%くらい渡せばいいので5ドルで十分だが、運転中にいろいろ観光地についての質問をしたので、40ドル渡して残りはチップにしてもらった。なかなか気のいい運転手だった。

ビーチにいたカモメのような鳥

ビーチにいたカモメのような鳥

マイアミのSouth Beach

マイアミのSouth Beach

ホテル代があまりに安かったので、ぜんぜん期待してなかったが、到着してみると予想外によいホテルだった。ロビーも広いし、廊下も部屋も清潔だった。ただ洗面台の蛇口から水が漏れ出すのがちょっと気になったが、僕たちの泊まるクラスのホテルではこれくらいは仕方のないことだろう。写真を見てもらえばわかると思うが、蛇口の根元から漏れ出した水で洗面台がじわじわ濡れてきて、しまいには下にしたたり落ちてしまうのでので床がびしょびしょになる。そこでタオルで蛇口の周りをガードしておいたが、これが結構うまくいってその後は水浸しになることはなかった。シャワーのタップからも水が噴出していたが、こちらはバスタブがあるので床が濡れる心配はない。

洗面台の水栓から漏れ出す水

洗面台の水栓から漏れ出す水

シャワーの水栓からも水が漏れ出していた

シャワーの水栓からも水が漏れ出していた

ホテルに着いてしばらくすると、僕たちはいつものごとく街の探索にでかけた。マイアミはこれまでに訪れたところとは違った雰囲気で、夜でも結構蒸し暑い。通りはにぎやかでクラブとかオープンカフェのようなものがところどころにあり、若い人たちが車を乗り付けてきては、店の前で騒いでいたりする。それほど危険な雰囲気はなかったが、当然裏道などには行かないようにし、メインストリートだけうろうろ歩き回り、ドラッグストアで買い物をしてその日はホテルに戻った。

翌日は朝からビーチを通ってアール・デコ地区方面に行ってみることにした。アール・デコ地区はサウスビーチにあるマイアミの見所の一つで、20世紀初頭のパリで流行した装飾様式のことをいうらしい。建物の色はパステルカラーで統一されていて、コーラルピンクやペパーミントグリーンで彩られている。この地区はおしゃれなカフェやレストランが多くあるので若者の人気スポットとしても知られている。僕たちはアール・デコを歩き回り、とりあえずお茶をすることにした。いつものごとくスターバックスでしばらく休憩すると、ガイドブックなどでもよく知られているTudor Hotelのあたりにきた。このTudor Hotelは客室数120ほどの、それほど大きいホテルではないが、アール・デコ地区の中心にあるために人気のホテルらしい。ちなみに僕たちのホテルはここから20分くらい北に歩いたところにある。

ベルサーチの自宅前

ベルサーチの自宅前

ビーチ沿いにあるLUMMUS PARK

ビーチ沿いにあるLUMMUS PARK

このホテルのところに来た時に、道端で僕たちに声をかけてきたおばさんがいた。どうもホテルに併設している旅行案内の人らしいが、ツアーの案内をしてくれるというのでおばさんについてホテルの中に入った。なんとなくさびれている感じにも見えたが、ロビーはガンガンにエアコンがきいていたの生き返ったような気持ちになった。というのもあまりの暑さにへとへとになっていた僕たちは、とりあえず涼みたいという魂胆でおばさんの話を聴くことにしたのだ。

実は現地ツアーなどは二の次だったわけだ。おばさんはまず僕たちに、どこに行きたいかと聞いたが、何の計画もなかったので、とりあえずマイアミではお決まりの「パロットアイランド」に行きたいと言ってみた。しかしおばさんは、パロットアイランドはハリケーンの影響であまりよい状態ではないからやめておいたほうがよいと言った。おばさんはマイアミのビスケーン湾のクルーズとリトル・ハバナ見物などがセットになったものが得で、午後にはすぐに出発できるという。もちろん何らかのマージンがこのおばさんに入るのだろうが、安きゃなんでもいいやと思い、それに行く事にした。

ビスケーン湾に停泊していた船

ビスケーン湾に停泊していた船

ビスケーン湾の有名人の別荘群

ビスケーン湾の有名人の別荘群

代金は45ドルとかなり安いし、ピックアップしてくれるとだめもとで日本でキャンセルされたキーウェストツアーをやっているか聞いてみた。おばさんによればキーウェストのハリケーン被害は大変なものだったが、ツアーは平常どおり行われていて、観光には何の支障もないと言う。また日本で申し込んだ金額よりさらに安く、マイアミビーチ発着の日帰りツアーが69ドルだったのでこれもあわせてお願いした。約束の時間にホテル前で待っていた僕たちにツアーの車が迎えにきた。

マイアミの町中によく走っているので、予想はしていたが、バスとも乗用車の中間くらいの車で、形は4WDの乗用車のようだ。僕は車に詳しくないのでこのタイプの車を何と表現したらいいのか分からない。女の人が運転しながらマイクで案内をしながら僕たち9人の客を乗せて走り出した。その女の人はスペイン語なまりが強く、英語を聞き取るのが大変だった。そもそもこのマイアミの町を歩いていて聞こえてくる言葉といえばほとんどスペイン語なまりの英語か、スペイン語そのものである。中南米からの移民が多いせいだろうが、一緒に行った友達はスペイン語が話せるので、そのことが逆にうれしそうだった。

グロリア・エステファンの家

グロリア・エステファンの家

僕たちはまずはじめにビスケーン湾のクルーズに行った。ビスケーン湾は世界の有名人が別荘を持っていることで有名だ。船のガイドはめちゃくちゃ気さくで、一人一人にどこから来たのかをたずねてくる。乗客は北欧、イタリア、ニューヨークなどあちこちから来ていた。ガイドはある子供に話しかけ、その日がその子の誕生日だと知ると、乗客それぞれに、それぞれの国の言葉で「Happy Birthday」を歌ってくれという。日本語のハッピーバースデイというのは単に英語をカタカナ読みにしているに過ぎないから、それをそのまま歌いだしたら、みんなは不思議そうな顔をしていた。そこでとっさに友達はそれをむりやり日本語に変換して歌いだしたのだが、そのおかげで何とかその場を切り抜けることができた。ちょっと奇妙な体験である。話を戻すが、ビスケーン湾の豪邸をそのガイドが説明するが、豪邸の多さに今はどれが誰の家かはほとんど覚えていない。かろうじて覚えているのはマドンナの家とグロリア・エステファンの家だ。他にもビル・ゲイツ、フリオ・イグレシアス、オペラ・ウィンフリーなどの名前が出てきたが、もはや家と持ち主の名前を一致させることはできない。

Gomez Park

Gomez Park

Gomez Parkではお年寄りがドミノやチェス

Gomez Parkではお年寄りがドミノやチェス

船を下りたところである男の子が僕に話しかけてきた。「あなたは日本から来たんですよね。質問があるんだけど・・・いいですか?」と言ってきた。見たところ小学生低学年のようだった。「質問ってのはイヌヤシャのことなんだけど・・・」というが僕はなんのことか分からなかった。もちろん英語なので「イヌヤ~シャッ」と聞こるような発音だ。

僕はもう一度聞き返し、それは何のことなのかを聞いたが、どうもうまくコミュニケーションできない。そうしているうちにその子の親が近づいてきて「この子たちは高橋留美子さんのイヌヤシャという漫画が大好きでなんですよ。船の上であなたたちが日本人と知って、そのことを聞いてみたいと思ったんですよ。」と僕たちに説明した。つまり「犬夜叉」アニメだったわけだが、残念ながら僕はそのアニメ見たことがなかったのでなんのことかわからなかったわけだ。

リトル・ハバナの町並み

リトル・ハバナの町並み

リトル・ハバナにある民芸品店

リトル・ハバナにある民芸品店

僕たちは再度車に乗り、スペイン風の高級住宅街として知られているコーラル・ゲイブルスを車窓から眺めながら、珊瑚岩でつくられたプールとして有名なヴェニション・プール(Venetion Pool) 前を通って次の目的地リトル・ハバナへと向かった。

リトル・ハバナはキューバ系住民によって作り上げた独特の雰囲気の町である。 手工芸品店やエスニック・レストラン、食料品店が立ち並ぶラテンの香りがあふれる雰囲気だ。やや治安が悪い所なのでツアーで行くほうがいいだろう。僕たちは民芸品店でキューバ風コーヒーをごちそうになり、次の目的地へと向かった。途中であの名高いビルトモアホテルで車を降り10数分休憩した。車はけっこう狭いので、このような「息抜き」する時間はほっとする。ちなみにこのビルトモアホテルは、アル・カポネが滞在していたことでもよく知られている。また映画の撮影でもよく使われるとのことだった。

Biltmore Hotel Miami

Biltmore Hotel Miami

Coconut Walk

Coconut Walk

まもなくCity tour最後の場所であるココナッツ・グローブに到着した。ここはマイアミでも早くから開発された地域で、ショップ、レストラン、ギャラリーなどがあるおしゃれな町だ。ロココ風建築のココナッツ・グローブ劇場や1891年にコモド・ラルフモンロー(マイアミ開拓に貢献した人物)が建てた家などの古い建築物を見ることもできる。半日の市内ツアーだがタクシーでまわるとなるとお金もかかるが、こうしたツアーを利用すれば、多少窮屈なこともあるが安く済ますことができる。夜にサウスビーチに戻った僕たちは疲れていたせいか、休憩のつもりで横になったがそのまま朝まで寝てしまった。
 
 

III. キーウェスト日帰りツアー
キーウェストツアーの車

キーウェストツアーの車

大きなロブスター

大きなロブスター

マイアミでの2日目はキーウェストツアーだ。ここはマイアミから車で4時間くらいかかる。このツアーは予約している客をそれぞれのホテルでピックアップしてくれる。この時の車も市内ツアーと同じタイプの車だ。運転手を含めて11人乗りだ。すべての客を拾ってマイアミ市で他の車と待ち合わせをし、そこで客を再振り分けする。僕たちの後ろの客の一人が座席のことで怒鳴り散らしていた。運転手は僕たちの車に乗るように促すと、なんと僕たちの列のシートに乗れといっている。

僕たちのシートは最後列で、端の通路分が広くなっている。つまり僕たちのシートは3人半分の広さがある。そんな狭いところに太ったおじさんに乗れといっているのにはびっくりした。おじさんは僕たちの車に近づくと運転手にどこに乗るのかを尋ねた。おじさんは僕たちの列を指差すと「あんな狭いところに乗れるかっ!」と怒鳴り散らした。またもとの車のほうに行き、自分が元座っていた座席に移動してきていた人に文句をいい席を空けさせた。おじさんはそこに座りこみ頑として動かない。トラブっている車をそのままにして、僕たちの運転手は出発した。あんなおじさんが隣にきたらやだなぁと思っていた僕らは正直ほっとした。

Seven Mile Bridge

Seven Mile Bridge

Wilma通過後の様子

Wilma通過後の様子

こうしてキーウェストに向け出発した僕たちは海の上を走っているのかと思うほど、道路の両側に広がった海に目を奪われた。言葉で表現するのは難しいのでぜひ行って見てもらいたいと思う。途中でキーラーゴにある大きなロブスターのあるところで休憩をとった。日本で言えばドライブインとでもいう感じのところだ。ここで軽く朝食をとり、また車に乗り込みしばらく走ると、あのセブンマイルブリッジにさしかかった。セブンマイルも続く端が海の上にずっと続いている。ここで停車することがなかったのでうまく写真が撮れなかったが、本当に美しいところだった。

僕たちがキーウェストに行く1週間くらい前にハリケーンが去ったばかりだったので、その爪あとはあちこちに残されていた。道路の両端にはハリケーンで倒れた木や、水浸しの家から運び出されたと思われる、家具の残骸などがあちこちに積み上げられていた。キーウェストに着くと僕たちは4時間後に決められた場所に集合するということで、自由行動となった。このキーウェストは文豪ヘミングウェイが愛した町ということでも知られている。まず僕たちはそのヘミングウェイの家に行ってみることにした。仲間で入って見るほど、僕たちはヘミングウェイに興味はないので「ヘミングウェイの家」と書いてある看板とその家の写真を撮るだけにした。

次にそれからすぐのところにあるアメリカ最南端の地のほうに行くことにした。アメリカ最南端の地は普通の民家と空き地があるところの間に数メートルだけ建物が途切れて海がのぞいているところにある。赤、黒、黄色の縞模様にペイントされた大きいプリン型の物体が目印だ。何で知ったかは忘れたが、本当の最南端は国だか軍だかの敷地にあるということで、厳密に言うとここは最南端ではないと聞いた。まあそんなことはどうでもよくて、「最南端とされている地」に来ることができればそれでいい。

僕たちは暑さでかなりまいっていたので、どこかで昼ごはんを食べようと再度移動を始めた。友達が旅行ガイドで見つけた、キーウェスト最古の店に行くことになった。地図ではなかなか分かりにくいが、暑い中を歩きやっとのことでその店にたどり着いた。店構えはまるで小屋のようだったが、中に入ってみると多くの客でごったがえしていた。旅行ガイドによるとツナサンドが有名とのことだったが、その日のメニューには残念ながらなかった。

家財道具の残骸

家財道具の残骸

Hemingwayの家

Hemingwayの家

「今日のメニューは・・・・」と早口の英語でまくし立てるので、全部を漏れなく聞き取ることは難しい。しかしその日のおすすめは「ドルフィンサンド」だった。僕たち日本人、しかも30代後半くらいの人ならクジラを食べたことがある人は多いことだろう。クジラとイルカは同じ海洋性哺乳類なので味が似ていることは予想がつくが、どうもイルカを食べるきはしない。

そこでポークサンドをオーダーしたが、実はちょっとは興味があった。恐いもの見たさのような・・・。昼食を終えると、また町名をぶらぶらと散策し始めた。みやげ物屋の2階のバルコニーでしゃべっているオウムに目を奪われたり、カフェテラスで客の頭上から自動で霧を吹きながら回る扇風機などの見慣れない物に目をまるくしたりと、暑い中でも楽しいことでいっぱいだった。

そうしていつものごとくスターバックスを見つけた僕たちは休憩をとることにした。スターバックスはどこにでもあるので便利がいい。しかも日本でも、アメリカでも味はほとんど同じなので安心できる。僕は最近はいつもシェイクンアイスコーヒーを飲む。アイスコーヒーをシェイクしたものだが、日本で飲むアイスコーヒーとそれほど差があるわけではない。

ただ「アイスコーヒー」がメニューにないから「シェイクン・アイスコーヒー」にするだけだ。しかしところによっては、アイスコーヒーはあるのにシェイクンアイスコーヒーがなかったり、アイスアメリカーノはあるけど、他の2つがなかったりする。アメリカにはそもそもアイスコーヒーを飲む習慣がなかったが、最近はどこでも見かけるようになった。

アメリカ最南端の地

アメリカ最南端の地

Hemmingwayが通ったバー の建物(当時ここで営業していた店は近くに移転)

Hemmingwayが通ったバー の建物(当時ここで営業していた店は近くに移転)

お茶をしていると、まもなく待ち合わせの時間が近づいてきた。僕たちは約束の時間の少し前には、車のところに到着した。ほとんどの人は集まったのだが、インド系(おそらく)の2人がなかなか来なかった。時間を過ぎてすこしすると向こうから小走りにやってくる2人が見えた。最後の2人を乗せると、車は帰路に着いた。またもや4時間もの間車に乗るのかと思うとうんざりだが、いつの間にか眠ってしまったせいもあって、あっという間にマイアミに近づいていた。マイアミ市に入る前にスーパーマーケットに寄った。

トイレ休憩も含めて30分ほど立ち寄った。もちろん30分の間にトイレにいくのも、スーパーマーケットで買い物するのも自由である。僕たちはあれこれ物色しながら、お土産や自分たちがホテルで食べるお菓子などを買った。そうして車に戻ると、まもなく出発時間がやってきた。しかしまたあのインド系の2人組が戻ってこない。僕たちはスーパーを出るときに、まだあわてるそぶりもみせずゆうゆうと買い物を続けている2人を見ていたので、案の定送れてきたなぁと思ったものだ。どうも時間にルーズな傾向があるようだ。

こうしてマイアミビーチに戻ってくるとすっかり日も暮れて夜になっていた。僕たちは横になるとまた眠ってしまうと思ったので、一休みするとすぐに町に出て行った。夜のマイアミを歩き回り、ホテルに戻ってくるとすっかり夜中になっていた。

 

IV. ビーチでのんびり
マイアミのSouth Beach

マイアミのSouth Beach

時間はあっというまに過ぎるものだ。すぐに3日目がやってきた。この日は朝から海でのんびり過ごすことに決めていた。朝8時くらいに起きて、ホテルのレストランで朝食をとった。僕たちが泊まったホテルは10ドルで朝食を提供していた。もちろん“all you can eat” である。それからホテルのフロントでバスタオルを借りて、ビーチに向かった。ホテル周辺のビーチはSouth Beachのなかでも北側なので人もあまり多くなくて快適である。せっかくなので、ビーチチェアをレンタルして音楽を聴きながらゆったりと過ごした。

海でのんびりなんて何年ぶりだろう。空をみればセスナが長い広告の幕のような物を引っ張りながら飛んでいる。そんな飛行機がビーチを行ったり来たりしているのだ。その飛行機が飛ぶ音を聞いていると、さらにリラックスした気分になりいつのまにか眠ってしまっていた。結局、昼過ぎまで泳いだり日焼けしたりしながら過ごしていたが、さすがに日差しが強くて、肌がひりひりしてきたので、ちょっと早めだったがホテルに引き上げることにした。

Bayside Marketplace

Bayside Marketplace

Bayside Marketplaceの内部

Bayside Marketplaceの内部

次に僕たちはBayside Marketplaceに行くことにした。このBayside Marketplaceはマイアミ市にある。マイアミと言うとマイアミビーチ市とマイアミ市のどちらのことを言っているのかわからないが、正確にはビーチのあるところはマイアミビーチ市、American Airlines Areanaのやマイアミ国際空港のあるところはマイアミ市である。

最初はタクシーでマイアミ市に行こうと考えたが、どうもタクシー代がもったいない。とりあえずバス停らしきところに行って、おっかなそうな黒人のお兄さんにたずねたら、意外にも親切に教えてくれた。なかなか目当てのバスがこなかったが、そのお兄さんが「バスがきたぞ!」といって大げさによろこんでくれるのがうれしかった。

とりあえずバスに乗って後ろの方に移動した。バスはめちゃくちゃ乗り心地が悪い。よく揺れるし、急に停車することもある。何よりもつらかったのは、その混雑ぶりである。バスに乗ってからの第一印象は英語が聞こえないことだ。誰も英語を話していない。ほとんどの人たちがスペイン語を話していた。マイアミはキューバや南米からの移民が多い地域であるし、低所得者層の人々はバスを利用することが多い。そういうわけで周りはスペイン語だらけだったわけだ。僕たちはバスに乗ったはいいが、Bayside Marketplaceに行くのにはどこで降りたらいいか分からなかった。近くに立っていた南米系らしいおばさんに聞くと、スペイン語なまりの英語で教えてくれた。一見怖そうにみえる人たちも意外に親切だということがよく分かった。人を見た目だけで判断してはいけない・・・。

Bayside MarketplaceのGUESS

Bayside MarketplaceのGUESS

Bayside Marketplaceからみた夜景

Bayside Marketplaceからみた夜景

Bayside Marketplaceにはいろいろな店が立ち並んでいた。洋服、レストラン、フードコート、CDショップ、スターバックス、みやげもの屋などである。もちろんブランドショップもある。ここではキューバ音楽の生演奏もあり、お金をかけずに楽しむことができる。あちこちの店をウィンドショッピングしていると、ある男が声をかけてきた。振り返るとその前の日にビスケーン湾クルーズに行ったときの船の乗組員だった。

日本人はそれほど多くないにしても、彼が僕たちの顔を覚えていたのにびっくりした。まあ、船の上で日本語でHappy Birthdayを披露したせいもあるかもしれない・・・。僕たちはここのフードコートでそれぞれ好きなものを買ってきて、互いの物をつつきあいながら食事を済ませ、またバスでマイアミビーチに戻った。マイアミでの最後の夜をホテルでじっとしているのはもったいない。夜はマイアミビーチの繁華街であるリンカーン通りに出かけた。ここはホテルから歩いて10分程度で、夜にはどの店も通りにまでテーブルを出していて、飲み食いする客でごった返している。

こうしてキーウェストに向け出発した僕たちは海の上を走っているのかと思うほど、道路の両側に広がった海に目を奪われた。言葉で表現するのは難しいのでぜひ行って見てもらいたいと思う。途中でキーラーゴにある大きなロブスターのあるところで休憩をとった。日本で言えばドライブインとでもいう感じのところだ。ここで軽く朝食をとり、また車に乗り込みしばらく走ると、あのセブンマイルブリッジにさしかかった。セブンマイルも続く端が海の上にずっと続いている。ここで停車することがなかったのでうまく写真が撮れなかったが、本当に美しいところだった。

僕たちがキーウェストに行く1週間くらい前にハリケーンが去ったばかりだったので、その爪あとはあちこちに残されていた。道路の両端にはハリケーンで倒れた木や、水浸しの家から運び出されたと思われる、家具の残骸などがあちこちに積み上げられていた。

キーウェストに着くと僕たちは4時間後に決められた場所に集合するということで、自由行動となった。このキーウェストは文豪ヘミングウェイが愛した町ということでも知られている。まず僕たちはそのヘミングウェイの家に行ってみることにした。仲間で入って見るほど、僕たちはヘミングウェイに興味はないので「ヘミングウェイの家」と書いてある看板とその家の写真を撮るだけにした。次にそれからすぐのところにあるアメリカ最南端の地のほうに行くことにした。アメリカ最南端の地は普通の民家と空き地があるところの間に数メートルだけ建物が途切れて海がのぞいているところにある。赤、黒、黄色の縞模様にペイントされた大きいプリン型の物体が目印だ。何で知ったかは忘れたが、本当の最南端は国だか軍だかの敷地にあるということで、厳密に言うとここは最南端ではないと聞いた。まあそんなことはどうでもよくて、「最南端とされている地」に来ることができればそれでいい。

僕たちは暑さでかなりまいっていたので、どこかで昼ごはんを食べようと再度移動を始めた。友達が旅行ガイドで見つけた、キーウェスト最古の店に行くことになった。地図ではなかなか分かりにくいが、暑い中を歩きやっとのことでその店にたどり着いた。店構えはまるで小屋のようだったが、中に入ってみると多くの客でごったがえしていた。旅行ガイドによるとツナサンドが有名とのことだったが、その日のメニューには残念ながらなかった。「今日のメニューは・・・・」と早口の英語でまくし立てるので、全部を漏れなく聞き取ることは難しい。しかしその日のおすすめは「ドルフィンサンド」だった。僕たち日本人、しかも30代後半くらいの人ならクジラを食べたことがある人は多いことだろう。クジラとイルカは同じ海洋性哺乳類なので味が似ていることは予想がつくが、どうもイルカを食べるきはしない。そこでポークサンドをオーダーしたが、実はちょっとは興味があった。恐いもの見たさのような・・・。

昼食を終えると、また町名をぶらぶらと散策し始めた。みやげ物屋の2階のバルコニーから誰かが大声で叫んでいると思いきや、大きなブルーのインコの物まねだった。後で調べたらスミレコンゴウインコ(英語ではHyacinth macaw)というらしい。野生での生息数がたったの170羽程度で相当高価な鳥ということだ。ほかにも町中を歩いていて気になったのは日本ではあまりなじみのない扇風機だった。カフェテラスなどで客の頭上から自動で霧を吹きながらくるくる回っている扇風機でMisting Fanというらしい。あまりの暑さに少々参っていた僕たちは、偶然スターバックスを見つけた。すこしそこで休憩をとることにしたのだが、休みたくなると不思議とスターバックスが現れる。それほどあちこちにたくさんあるのだろう。

お金をあまり使いたくない僕たちにはどこにでもあるスターバックスはありがたい。しかも日本でも、アメリカでも味もメニューもほとんど同じなので安心できる。僕は最近はいつもシェイクンアイスコーヒーを飲む。アイスコーヒーをシェイクしたものだが、日本で飲むアイスコーヒーとそれほど差があるわけではない。ただ「アイスコーヒー」がメニューにないから「シェイクン・アイスコーヒー」にするだけだ。しかしところによっては、アイスコーヒーはあるのにシェイクンアイスコーヒーがなかったり、アイスアメリカーノはあるけど、他の2つがなかったりする。アメリカにはそもそもアイスコーヒーを飲む習慣がなかったが、最近はどこでも見かけるようになった。

お茶をしていると、まもなく待ち合わせの時間が近づいてきた。僕たちは約束の時間の少し前には、車のところに到着した。ほとんどの人は集まったのだが、インド系(おそらく)の2人がなかなか来なかった。時間を過ぎてすこしすると向こうから小走りにやってくる2人が見えた。最後の2人を乗せると、車は帰路に着いた。またもや4時間もの間車に乗るのかと思うとうんざりだが、いつの間にか眠ってしまったせいもあって、あっという間にマイアミに近づいていた。マイアミ市に入る前にスーパーマーケットに寄った。トイレ休憩も含めて30分ほど立ち寄った。

もちろん30分の間にトイレにいくのも、スーパーマーケットで買い物するのも自由である。僕たちはあれこれ物色しながら、お土産や自分たちがホテルで食べるお菓子などを買った。そうして車に戻ると、まもなく出発時間がやってきた。しかしまたあのインド系の2人組が戻ってこない。僕たちはスーパーを出るときに、まだあわてるそぶりもみせずゆうゆうと買い物を続けている2人を見ていたので、案の定送れてきたなぁと思ったものだ。どうも時間にルーズな傾向があるようだ。

マイアミ国際空港

マイアミ国際空港

こうしてマイアミビーチに戻ってくるとすっかり日も暮れて夜になっていた。僕たちは横になるとまた眠ってしまうと思ったので、一休みするとすぐに町に出て行った。夜のマイアミを歩き回り、ホテルに戻ってくるとすっかり夜中になっていた。

いよいよ帰国の日がやってきた。今回の旅行記は帰国についてはあまり書くことがない。帰国もデトロイト乗り換えの便だ。出発は朝早いので、前日ホテルのフロントにタクシーを予約しておいた。今までの旅行ではほとんどタクシーを使うことはなかったので、空港―ホテル間往復をタクシーに乗るのは初めてだ。マイアミ国際空港の周りはあまり治安がよいとはいえないらしいので、タクシーを使うのがいいと、どこかのホームページで見た。マイアミを発って一眠りしているとすぐにデトロイトに着いた。乗換えまでの時間にアメリカのセキュリティのための新しいプログラムとして、顔写真と両手の指紋をとられた。テロを防ぐための策にはなんにでも協力したいものだ。とりあえず今回も何事もなくスムーズな旅行であった。最近はデトロイトで乗り換える便を使っていたが、今度はミネアポリス・セントポール乗り換えも面白いかもしれない。そこにあるMall of Americaというアメリカ最大のショッピングモールにも行ってみたい・・・。